2008年10月18日

シャンティ山口も出展、物産・交流フェア

お知らせです。
今日18日(土)と明日19日(日)、阿知須のきららドームで山口県物産展と同時開催の「いきいきエコフェア」が開かれています。
http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/press/200810/011153.html

NPO法人シャンティ山口は、エコフェアの会場でタイの衛生環境の工事の様子などを展示しています。マロニエの森の会の出展場所の近くです。
また、山岳少数民族モン族の衣裳、刺繍などを階段の売り場で販売します。
私がタイで買ってきた紺色の上着、なかなか評判で「どこで手にいるのか」とよく尋ねられますが、ここで販売しています。(1900円)

なお、私は、コンサートの準備で行けませんが、佐伯さんをはじめスタッフに尋ねれれば、わかります。是非、立ち寄って下さい。
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2008年09月04日

シャンティ山口関係の写真は、

お知らせです。
NPO法人シャンティ山口の現場の写真は、今後、ここに載ります。
http://www.shanti-yamaguchi.com/
「アルバム」の項目をクリックしてください。
コメントも書き込めます。ご利用下さい。

現在、今年3月10日に行われたセーンサイ村の「トイレ完成祝賀会」の様子を掲載しています。「村人総出で作ったトイレだから、みんなで祝おう」と開かれました。トイレ完成のパーティは、そうそうないのではないでしょうか。評判を聞きつけて、近くの村から「うちにも作りたい」という希望が寄せられ、工事がすすめられており、今度のスタディツアーでも、行きます。
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2008年08月25日

スタディツアー>シャンティ山口の日程

NGOネットワーク山口とシャンティ山口の予定は、次の通りです。

人と人、ローカルがローカルと手を結ぶ、顔の見える援助と交流。
地域発の国際支援活動に関心のある方は、
8月31日の講座と9月28日の報告会に、是非ご参加下さい。
お待ちしております。

NGOネットワーク山口主催のワークショップ 
  第3回 8月31日(日)13:00〜16:30
      山口県国際交流協会 ラウンジ
   『いざ、NGOの現場へ』 
     「シャンティ山口の活動現場は?」
     「スタディツアーでしたいこと、してはいけないこと」
   連続講座の最終回です。是非、ご参加下さい。
  主催:NGOネットワーク山口

●シャンティ山口 タイ・スタディツアーの日程(確定)
  9月10日(水) 福岡空港発 → チェンマイ着 ホテル泊
  9月11日(木) チェンマイ発 パヤオ県シャンティ学生寮
  9月12日(金) セーンサイ・クンガムラン村でエコトイレつくり
  9月13〜15日(火)ホームステー 山岳民族の生活
  9月16〜17日(水)山岳民族の村訪問 キャンプロッジ泊
  9月18日(木) 学生寮の寮生との交流会(スポーツ、環境衛生)
  9月19日(金)寮発 チェンマイ(エレファントキャンプ見学など)  9月20日(土)バンコク発 福岡着 8:00解散
 
 参加者:学生2名 社会人2名 引率責任(社会人兼学生)安藤 現地受入れ責任者、シャンティ山口事務局長 佐伯昭夫 合計6名。
 
●スタディツアー報告会 9月28日(日)13:30〜15:30 
            パルトピアやまぐち 第一会議室

●連絡先
 NPO法人シャンティ山口 代表理事 角 直彦 
〒746-0082 山口県周南市下上1754 電話0834-62-0642 

NGOネットワーク山口 会長 小林達志郎
  事務局:〒753-0814 山口市吉敷下東4丁目17-1
(財)山口県国際交流協会内 電話 083-925-7353            


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2008年08月16日

『環境・循環型社会白書』、江戸の肥溜め

6月に発行された2008年版『環境・循環型社会白書』のインターネット版が、アップされている。
環境省のホームページ
http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h20/index.html
総説2 循環型社会の構築に向け転換期を迎えた世界と我が国の取組
 は、読み応えがあり、かつ読みやすい。図がとてもよい。
とくに、その中で、
 第2節 循環型社会の歴史
  1 江戸時代と持続可能な社会のシステム は、注目。
「安全で衛生的な江戸時代の肥えだめ」と書かれている。 
http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h20/html/hj08010202.html#n1_4_2

明日、周南市と山口県立大学のサテライトカレッジの環境実習が、あったか村で行われる。10名の人が集まる。白書のこの部分を読んでもらって、みなさんの意見を聞いてみようと思う。
江戸時代の肥溜めは、その時代にはよくても、今の時代に通用させるには大変だろうなあ、という意見が多いだろうか。
それとも、そこをなんとかするのが技術というものではないかと粘る人もいるだろうか。
一緒に考えてみたい。

白書では、アジアにこのシステムを持っていこう・貢献しようと書かれている。その通りで大賛成なのだけれど、でも大事なことは、アジアで使われてシステムとして有用性が示され、それが日本社会の普通のシステムとして普及するようになるべきだと思う。フィードバックが必要だ。
日本の循環型社会の本物度が、試されることになるだろう。
このことも考えてみたい。


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2008年07月24日

タイ>トウモロコシ栽培急増

 佐伯昭夫さんが帰国した。佐伯さんは、NPO法人シャンティ山口の事務局長だ。約1ヶ月、タイの現地で今年度の環境衛生事業の取組みと9月のスタディツアーの迎え入れ準備をしてきた。
さっそくうかがって、いくつか興味深い話を聞いた。

 その中にトウモロコシ栽培の急増がある。
 以前なら、木々の生い茂っていた山なのに、今度行って見たら、木は伐り倒され、開墾されて、「あっ」という間に畑に変わってしまっているという。そしてそこには、ほとんどどこも、トウモロコシが植えられているという。
 3年くらい前にはじまったバイオエタノールの影響で、近年トウモロコシ価格が高騰したことが、タイ北部の山村に大きな影響を与えているのだ。

 3年くらい前にタイ政府と出先農業機関は、農民に対して、従来の果物に替えて、ゴムの木をすすめてきた。それが、今度のトウモロコシの拡大栽培の中で、ゴムの木は、まだ伐り倒されてはいないけれど、ほとんど無視され放置されて、今はトウモロコシに農民自体が切り換えているという。

 タイの土地制度に、「公共用地や国王の森林を開墾して植えつけて6年たてばその人のもの」という制度がある。どんな名前の法律か不明だけれど、開墾の誘導のため既得権化を認める政策が一時期あったのが今も続いているのものと思われる。(調べること)
今度のトウモロコシ栽培の急増には、この制度が増幅装置として働いているようだ。
トウモロコシの価格があがって少しでも多く栽培したいと自分の土地の近くか接しているところから森林を伐採して畑にしていくのだという。
ここで、私のきわめて日本的な質問。
「その行為には、警察や自治体から、6年たつ前に警告や処罰はないのか」
佐伯さんの答え。
「事例が多すぎて手がまわらないのではないか。あるいは、役人や管理者自体が、手を染めているのでますます促進されていてストップがかからないのではないか」

 ともかく、15年タイに通って山岳地帯や山村を見てきたが、今度の変容が一番激しいという。これは、モン族も、他の山岳民族アカ族、リス族なども行なっている。タイ北部は近年、華僑系資本が進出しているけれど、彼らも人を雇って大規模に、開墾と栽培をすすめている。

 山岳地帯の農民にたいして、重点穀物や重点果樹の指導、そしてその切り替えは今まであるにはあったが、今度の場合、いくつかの特徴があるようだ。
 第一に、森林の伐採や開墾のスピードが早い。ほとんど人力で行われているのだが、個人もあるが、かなりの規模の資本が投下されている可能性がある。
 第二に、トウモロコシの種子が遺伝子組み替えのもので、しかもF1で次の年も購入しなければならない。また、在来より高い。取扱金額は増えるけれど、種子の代金がほとんどを占めて、実際は採算がとれないのではないか、さらになにかの金融機関に従属させられてしまうのではないかと推測される。
 第三に、モン族や山岳民族の世界に、近年、金肥=お金を出して買う肥料が登場した。今までは焼畑農業が主体で、1ヶ所の耕地は3年は寝かせておくことが慣行であったが、それが急速に廃れて、化学肥料を買う習慣がはじまったという。また農薬についても使いはじめた。それで、無農薬・有機農業をすすめている現地のNGOのメンバーは、「無農薬で自然堆肥つくりのセミナーを開いてもまったく人が集まらなくなった」と嘆いているそうだ。

 実際の採算はとれていないのに、金額だけは大きく動く。消費拡大と自給自足社会の崩壊、そして、ブームが去ってみれば借金と共同体の崩壊・社会の変容が待っている。そんなことにならなければよいが、と、ひそかに願っている。
 世界的なグローバリゼーションの流れが、穀物価格高騰・トウモロコシ価格高騰という高波になって、タイの山岳地帯を襲っている。私たちの小さな力では、とうていこの荒波に勝てそうには思えないが、まずは起っている事態をしっかりみつめることだ。現地では、目先の利に走る人ばかりでないことも知っている。さらに、私たちには、金肥に頼らず、循環型の社会をつくる自然と合致したツールがある。小さいけれど施工実績も積み上げて、現地スタッフ・住民との協働も動きはじめている。「共に学び、共に生きる」この小さな実践の積み上げの中に、大きな希望のあることもまた動かしがたい事実だ。

 9月に行われるスタディツアーでは、行く前に調べて、現地の事情をもう少し詳しくつかんでこようと思う。

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2008年07月08日

本>シューマッハー『スモール イズ ビューティフル』(1)

シューマッハー
 『スモール イズ ビューティフル』 
           講談社学術文庫 1986年刊

 第2部第5章 人間の顔をもった技術    


 省力機械と余暇 (p197)から引用。
================

 私がはじめて世界各国をまわり、豊かな国や貧しい国を訪れたとき、
「ある社会が享受する余暇の量は、その社会が使っている省力機械の
量に反比例する」という命題を、経済学の第一法則として立てたくな
った。

======================

 ここで反比例とされているのが、もちろんミソだ。
 普通は、ほとんどの人が、正比例と思いこんでいる。
 時間を生むための省力機械の導入が、かえって、人を忙しくしてしまい、余裕のない生活に追いやってしまう。
 ここから著者は、有名な中間技術論・適正技術論を導いていく。第3部 第三世界 第2章 中間技術の開発を必要とする社会・経済問題(p226)だ。

 さて、私たちは、中間技術論を自覚的に認識していたわけではないが、思い当たることがあるので記録しておきたい。省力機械を使わなかったために、かえって楽しいおもいをすることができた例である。
 
 シャンティ山口の今までの蓄積と「互いに顔の見える支援を」という理念から、最先端技術を持ち込めば、すべてが解決するわけでもないことを私たちは知っていた。また、それには多大な費用を要することであって、最初からできない相談であるということもあった。さらに追加すれば、合併浄化槽の最新鋭の機種が、設置後、1年もたたずして、コンセントを抜かれ放置されている姿を見ていた。太陽光発電の装置も、草の中に捨てられ残骸だけが残っていた。
 維持管理に費用がかかるから、支援で送っても、送り手の善意とは別に嫌われ捨てられるのだ。
 
 トイレと水処理システムの設置にあたっては、いくつかの原則が自ずから建てられた。
 1、「嫌気性処理+土壌処理」を原理とする、日本の素朴な循環型の技術
 を、タイパヤオの現地に応用する。
 2、その際、日本で使っている資材にこだわらない。あくまでも現地の資材に徹する。
 3、また工事のやりかたも、現地にあったやり方を現場で工夫する。その際、現地の人が、現に行なっている方法をまず尊重する。また、行いやすい方法を取り入れる。
 
 センサーイ村のトイレ・水処理の設置工事にあたっては、掘削工事をすべて人力で行なった。重機は導入しなかった。1日に10人〜20人の村の人にでてもらう。日当は支払う。村外に出て働く賃仕事と同じ水準だ。移動時間、移動費用が不要なぶんだけこっちで働く方が条件はよい。人の手配は、村長が前日、こちらの必要人数をきいて調整し、村内に流れるスピーカーで連絡する。人間関係やモン族独特の家のつながりがあるので、組合わせは、事情をわかった人であることが望ましい。(村の人口は、約1000人)
 メンバー構成には、いつも感心した。親方になる人がいる。彼は、チャンと呼ばれ、本職左官屋だ。たいがい全体の作業を取仕切る。彼が都合の悪いときは、別のチャンがかわりに出る。10代後半から20代の若者が、いつも数名加わっている。女性が、いつも相当数参加している。掘った土を運んでもらったりする。
 
 重機は、最後まで使わなかった。
 そのわけは、村長からの要望もあるし、私たちの考えもある。
 1、便利であるが、一度村の作業に導入されると今後使わざるを得なくなる。
 2、重機は高くて簡単に買えるものではない。たとえレンタルでも、一度使って便利さを覚えると外からの業者につけこまれてしまいかねない。
 3、なんといっても、働き手は十分いる。時間も、突貫工事が要求されるわけではない。雨季乾季の天気との相談は、必要だが、そんなにあわてる工程を組まなくてすむようにすれば、すむことだ。
 4、そして、これが一番大きな理由だが、重機では、「みんなが共にみんなのトイレと処理システムをつくる」という共同の感覚を持てないことだ。どうしても、オペレーター2〜3人に、あるいはひとりかもしれない、任せきりになってしまい、しかも3日もあれば終ってしまう。日本の工事のやり方だと3日以上は、業者はかけないだろう。それでは困る。村人は参加するゆとりがなくなる。
 5、今後も続けるのか、ある程度の専門化は必要になるのではないか、競争というよう
な事態になったときにどうするのか、今後、検討する課題がないわけではないが、今はなくてやっていける。私たちの判断としては、それで十分だ。 
 
 3月の現地行きのとき、シャンティ山口の仲間と曹洞宗青年会のみなさんが、ともにトイレのできた現地を見に行くことになった。それを伝え聞いたセンサーイ村の村長が、「ちょうどよいトイレの完成を祝い、シャンティ山口に感謝する集会をやろう」と祝賀会を企画された。オボドウという郡の役所の数名も参加され、それに村のみなさん150人が参加された。簡単な式のあと(いわゆる祝辞など)トイレとシステムを佐伯さん(シャンティ山口事務局長、工事と事業の責任者)が案内し、説明した。このときメタンガスは見事に着火し、みんなで拍手して喜んだ。そのあと、牛1頭が祝宴に供されモンの料理が出され共に祝った。
 トイレで祝賀会。おそらくそんなに例のあることではなかろう。
 それも、みんなの協働作業のもたらしたたまものである。
 私は、「享受すべき余暇は、省力機械の量に反比例する」ということばで反射的にセンサーイ村での工事風景と祝賀会が思い浮かぶ。
 
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2008年07月03日

本>上幸雄著『ウンチとオシッコハどこへ行く』

本>上幸雄著『ウンチとオシッコはどこへ行く』

不空社 2004年12月刊。
著者は、日本トイレ協会理事長。

とても、すばらしい本。
全体に「し尿の資源化」を訴えている。
処理から資源としての活用へ。この本の基調である。

以下の図がとても役に立つ
1、p42 処分処理の流れ。主に下水道と浄化槽。

2、p159〜p164 エコサニ型の図解。

3、p176〜p187 自己完結型の分類と説明。

何が問題なのか

1、下水道・浄化槽が処理水を海・河川に放流していること。
2、下水道・浄化槽の汚泥問題。処分場の逼迫。また、処分におけるエネルギー消費。
3、地球上に24億人もの人が、トイレを持てないでいる現実。

対社会、対自然との関係でトイレを考えていく。
その方向はとてもすばらしいと思う。 
posted by 村のトイレ屋 at 17:36| 山口 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然浄化法-タイと日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月03日

本>上幸雄著『ウンチとオシッコはどこへ行く』

上 幸雄 『ウンチとオシッコはどこへ行く』 不空社 2004年12月

下水道と浄化槽の問題点  (放流、汚泥)

 この本の著者は、日本トイレ協会の理事長である。
 だから、トイレのウンチク(蘊蓄)話は、豊富である。
 この本にも、たくさんのコラム欄を作ってたっぷりと語ってくれている。
 だからといって、日本トイレ協会が、とトイレの蘊蓄話を集めているところと勘違いしてもらっては、困る。トイレを柱に、環境と文化を考え活動していこうという行動的なグループである。毎年の全国トイレシンポは有名である。また、阪神淡路大震災のときの活躍も知られている。また、上さん自身環境部門の技術士である。
 さて、上さんが本を出していた。
 手にする機会があったので読んでみた。
 
 蘊蓄部分が凄いが、これは各自で読んでもらうとして、私は、核心的なところをメモしておこう。それは、現在の下水道・浄化槽の問題点を「ズバリ!」と指摘していることだ。
 
 し尿は、どう処理しているか、の項  p42〜
 
 ・・・「どの方法をとるにしても、処理場や浄化槽から出てくる排水は、最終的には川や海に流れ出ていくことになる。
 また、処理場や浄化槽からぼうだいな量の汚泥という廃棄物が発生する。それらは内陸、または沿岸の埋立処分場に埋め立てられる。
 処分場を長持ちさせ、より衛生的に処分するために汚泥の一部は焼却されたあと、処分場に持っていく。」
 
 日本では、また「先進国」では 下水道普及率が、都市化・近代化のバロメーターになっている。そこでは、ここで指摘されている問題が例外なくある。
 つまり、1、処理水を放流して海や川を汚していること。
     2、汚泥が発生してゴミ処分場に運ばれていること。

 焼却されることもあるから、そのために使う燃料や二酸化炭素の問題も当然含まれてくる。

 どうして放流しては、いけないのか。
 上さんは、次のように書いている。   
 「ペットボトルの水がなぜ売れるようになったのか」と自問して
 「水道水がまずくなった結果ではないかと思う」と書いて
 「その原因は、河川の汚れなどで水道水源が年々悪化しているうえに・・・(略)
 水洗トイレに起因する窒素、リンの公共水域への流失、環境ホルモンによる汚染、」を理由にあげている。

 また、下水道の問題点として、下水道整備にともなう経費負担の問題をあげている。 
              (つづく)





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2008年04月22日

放流する罪悪感>アースデイ@瀬戸内2008で

西日本新聞に、東京湾に流入する河川の水質調査が
はじめて、環境省によって一斉に行われるという記事が載っていました。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/17743

その中に、次のような文章がありました。
=======
特に夏を中心に、植物プランクトンが大量発生して赤潮が引き起こされたり、大量発生したプランクトンが分解される際に海水中の酸素が少なくなる青潮が発生したりして、生態系や漁業に影響を及ぼしている。

 しかし、東京湾全体の汚濁状況や、青潮や赤潮の分布状況、どの河川の影響が大きいかなどは詳しく分かっていない。
=========

前段の文章は、よく書かれる文章ですね。
画期的なのは、後段です。
「詳しくわかっていない」・・・実は、そうだったんですね。

よく海洋研究者、海の生態を研究している人から
「水処理や衛生工学の皆さんんは、下水道から放流する水質を
海の側からのデータに基づいて決めているのだろうかと聞かれます。
「今流せる水質は、ここまでだから、その技術水準で決めている」
「それが海の生態にとって、いいことなのか、悪いことなのか、
統一的な、包括的なデータは、どこにも存在しない」
・・・それが、実際のことであろうと思われます。

先日のアースデイ@瀬戸内2008で、シャンティ山口とあったか村の共同出展で、「エコ・トイレシステム」を出しました。
日本で工業製品としては、ある程度のレベルに達し、自然素材やさらなるローテク化を求めて、タイ北部の農山村で、衛生環境事業の一環として、施工されているものです。(昨年度、地球環境基金助成事業)

模型とパネルを展示して説明しているとある女性が説明を求めてきました。
一通り、概略を語り終わるころ、彼女が言いました。
「・・・いやあ、やっと安心しました。放流していないですね。
放流しないタイプの水を処理するものが、やっぱりあったんですね。安心しました。
実は、浄化槽を設置しようかどうか、迷っていました。
だって、他所の家の浄化槽をみても、出るときはきれいにみえるけれど、水路をしばらくいくとお茶の色のようになるし、藻もどんどん生えてきて、とても、水をきれいにしているとは、おもえませんでしたもの」
「ずっと、気になっていたんですよ。環境を言いながら、下水道や浄化槽で水を川や海に流して大丈夫なのだろうか」
「こんなことを気にするなんて、きっと私が考えすぎなんだろう、私一人ぐらいのものなんだわ、
だって、新聞やテレビで問題になったこともありませんものね」
「でも、なにかのたびに気になって、本当にわたししか気にならないのだろうか、どう考えても、いいはずがないものねえ・・・ときには、罪悪感にもさいなまれて、実はまいっていたんですよ」
「気にしているのは、私だけでないことがわかっただけでも、うれしいです。
気にする人がいて、商品にしているんですね。
・・・ええ、知っていますよ。肥溜めと畑は。そういう伝統のいかし方もあったんですね」

「自分だけが気になっているのかなあ」
こんなことは、よくあることですよね。
でも、ひとこと言ってみると、案外、同じことで「悩んで」いることは
多いものですが、水処理でもそうでした。

とまあ、そんなわけで書いておきます。
書いたからと言って、急に仲間が増えるとも思いませんが、
なんといっても、私自身が、「放流したくない!」という原点をはっきり思い出すきっかけになりました。
うれしくなり元気が出たのは、仲間と私自身でした。
世の中、捨てたモノではないぞ、というわけです。

東京湾岸にもそう思っている人は、いるんでしょうね。



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2008年04月18日

タイ・エコトイレ>毎日新聞に活動紹介

毎日新聞山口版
日本の農村の知恵が生きる “肥だめ原理”ヒントに試行錯誤
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20080418ddlk35040567000c.html

明日、アースデイ@瀬戸内2008 に、あったか村・シャンティ山口で共同出展するエコトイレシステムの記事が、タイミングよく毎日新聞に掲載されました。是非ご覧ください。

記事中に、「山岳トイレ」とあるのは、自然公園ないしはそれに近いところと読み替えてください。山口県では、秋吉台長ケ森駐車場、秋吉台オートキャンプ場(景清洞前)、宇部市東岐波海水浴場、島地川ダムなどの公衆トイレなどが工事の実績としてあります。あったか村福賀のトイレもこの方式です。また、安渓遊地さん宅・白松博之・靖之さん宅などの住宅も使っています。

ちなみに、安渓さんや白松さんとは、あったか村を通して知りあったと思われておりますが、実際は、トイレシステムから親しくさせてもらった縁であったか村の村作りにつながりました。もちろん佐伯さんともトイレが縁でタイまで行くことになりました。「臭い仲」とは、深いつながりをつくりだすものですね。
この4月からは、タイやアジアの水環境を研究するために、安渓さんの勧めもあって、山口県立大学大学院に通うことになってしまいました。人生どうなるものやら、なりゆきの不思議さに我ながら驚いております。
「トイレから世界が見える」といいますが、
「トイレが人生を動かす」とも、私の場合は言えそうです。

とまあ、そんな個人的なことは別にして、
明日明後日、アースデイに参加される方で、
「肥溜めと畑の原理」に関心のある方は、是非私たちのテントに
立ち寄って下さい。模型の展示をします。

アースデイのテーマは、「海」。
人の流し込むもので、海は、赤潮などのかたちで悲鳴をあげています。
海に生活排水の有機物を流さない工夫には、どんなことがあるでしょう。
肥溜めと畑の原理(嫌気性処理と土壌への還元)、この無放流方式の自然浄化法は、有力な提案だと考えております。「流さない、汚さない」は、素朴だけれど大事なことだと思います。

また、ある方が作っていただいた「手づくり布巾」の販売をさせてもらう予定です。よろしくお願いします。


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2008年03月31日

アースデイ@瀬戸内2008

今年のアースデイは、
「アースデイ@瀬戸内2008」 〜みんなで呼ぼう!スナメリクジラ〜
というタイトル。
海を重視している。瀬戸内のスナメリと遊ぶために
もっと多くのスナメリが瀬戸内海全体をを回遊するように
環境の問題を海から考えようということのようです。
で、早くから出展を相談して決めていたのだけれど、
気づいてみると、はや月末、締め切りは明日3月31日だ。
ほんとうに、年度末は月日の流れの早さに茫然としますね。

それは、ともかく
あったか村のトイレと
タイ国パヤオ県センサイ村のトイレ
同じ原理のもの。
自然浄化法、土壌還元で動力と薬品を使わない方式、
海に負担をかけない無放流方式のエコトイレシステムです。

環境問題を考える人たちに向かって存在をアピールしてみようと思います。
NPO法人シャンティ山口とあったか村・のんたの会の共同出展で
それぞれの活動報告もあわせて出そうと思います。

「手伝ってもいいよ」というひとがいましたら
そろそろ準備をはじめますので是非お願いします。
私あて、連絡下さい。 
soiland(あ)mb.neweb.ne.jp
(あ) を @ に変換して送信してください。

参考:
アースディ@瀬戸内2008
http://earthday-setouchi.net/index.html




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2008年03月29日

写創蔵で活動報告>あと2日です

●今日で「チリトテチン」が終りましたね。
久しぶりに朝のドラマをみました。
落語が下敷きになっているのが、とても楽しかったですね。

●さて、NPO法人シャンティ山口の活動報告展示が、写創蔵で開かれています。会期は、残すところあと2日間です。
まだの方、是非、お出でください(31日午後4時まで)

詳しくは、3月2日の私のブログをご覧ください。



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2008年03月14日

無事帰ってきました

今日、タイ・パヤオ県センサイ村から帰ってきました。
道中、大きなドジをしてまわりに迷惑をかけましたが
なんとか行って、帰ってきました。
そのドジの中身については、書きたくないのでかきません(笑い)
本人にとっては、笑い事ではなかったとだけ書いておきます。

NPOシャンティや口の佐伯さんは、まだ残って微調整と
次の準備をしています。
私は、3月16日(日)に、あったか村・のんたの会の総会が
あるので、一足先に帰ってきました。

今回は、
1、メタン発酵装置が順調で、ガスに火をつけることができました。
それほど、発酵し集まっていました。トイレを実質使っているのは
1月はじめからですから発酵の良さがうかがえます。

2、村の人が、村長さんの提案で、3月10日にトイレ完成の
お祝いの集会と宴会を催してくれました。
村の人と一緒に、村のトイレをつくるという方針できましたから
とてもうれかったです。郡の行政関係者、保健所の人の参加、
隣りの保育園の子供達のダンス、牛一頭を屠り、およそ約150人が
集う楽しい集まりとなりました。

3、土壌処理部には、老人会がモン族の文化を継承したいと薬草を植えて
くれました。私の大きな目的は、水質チェックでした。ほぼみたすものの
まだ元の土壌の成分分解が続いているようでした。

様子は、ビデオに撮りました。
近日、編集してお見せ出来るようにしたいと思います。
昨日のブログにも書いていますように、水環境研究会を立ち上げて
情報の共有、問題の整理、新しい取組みの開始など積極的に進めて
行きたいと思います。
関心ある人は、是非参加して下さい。



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2008年03月13日

アジア水環境研究会(仮称)の準備をします

シャンティ山口の佐伯昭夫さんと私で、
タイ・アジアの水環境をテーマに
アジア水環境研究会(仮称)をつくろうとおもって
います。
関心ある方は、3月18日(火)からはじめますので
山口市神田町防長青年館内
やまぐち県民活動支援センター会議室へお越し下さい。
午後6時〜8時。
タイの土産と土産話もあります。

昨日紹介した「水戦争」などのテーマや
発展途上国で適正な水処理技術はどのようなものか
その社会的な要請は、どこにあるか。
ひるがえって、日本・先進国の水処理についても
考察します。

是非、ご参加下さい。
また、このブログで案内と報告を行いますので
注目しておいてください。
関心ある方は、連絡いただければ幸いです。



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2008年03月07日

タイへ、工事確認とスタディツアー

今日から、タイ北部パヤオ県にシャンティ山口の一行と
行ってきます。14日に、他のメンバーより一足先に
帰ってきますが、その間の投稿は、書き溜めたものです。
パソコンも携帯電話もネット連絡には使いません。
コメントに返事はできません。遅れてしまいます。
ご了承下さい。

今度のタイ行きは、前回11月に私も行き、さらに佐伯さんが2月に
現地で確認してきた「地球環境基金」の工事の最終確認です。
とくにトイレの使用状況とガスの発生の様子を確認したいと
思っています。
また、土壌部分の植栽、植えた薬草類の育ち方、自然に発芽した草の
様子などを見てくる予定です。
前回みた山羊の放牧、今度は小屋にも寄ってきます。

それと、今までどちらかと言えば、
「福岡」→ 飛行機 → バンコク通過 → チェンマイ通過 
→チェンライ通過 現地の村 というコースで、早い話、現場を
見てて帰るだけという印象があったのですが、
人も社会も、タイという国、さらにモン族についても、人々の暮らしに
寄り添って、つきあい、みて、そこから、トイレヤ水処理、水環境に
ついて考えてみようと思っています。
技術だけでなく社会的側面の仕組みの研究ですね。
前回は、葬儀に立ちあうことができて、ほぼ全過程をビデオに偶然おさめたのですがこんどは、普通の日々を知り感じたいと思っています。
5回目の旅で少しは余裕が出てきたのかもしれません。
タイ語も会話を覚えていくつもりです。

タイの食事は、辛さといい、独特のすっぱさといい、
とても相性がよくて、なんの抵抗もなしに、最初から
ひたすら食べて食べて食べまくっていました。
でも、必要なのは、会話です、会話。
にこにこ笑っているだけでなく、おいしいを言葉であらわすことですね。

楽しい土産話を期待してください。



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2008年03月02日

シャンティ山口>活動報告の写真展、秋吉台で

特定非営利活動法人シャンティ山口からのご案内です。
是非、お出で下さい。お待ちしています。

  第3回 活動報告写真展

   竹 と 絆

  タイ王国モンの民とともに歩んだ15年
  自然と共に生きる自由の民「モンの人々」写真展
  「竹展」同時開催 (お声がけで賛同いただいた作品の展示)

  活動報告 
   15年の歩み
    ・教育・伝統文化・高齢者福祉・女性自立・生活衛生
     地域環境保全の活動

  日本の農家の智恵「肥溜めと畑の原理」をヒントに考案した、
  タイで好評の「自然循環式バイオトイレ」の模型を展示しています。
  アジアの農村地域の環境衛生事業と地球環境保全の取組みを
  是非ご覧ください。


  開催期間:3月1日(土)〜3月31日(月)
   開館 :午前11時〜午後4時 休館日:毎週、水・木曜日
  場所:美東町赤 大正洞前 秋吉台フォットギャラリー写創蔵
  主催 :特定非営利活動法人シャンティ山口
  後援 :自然再生機構 地球環境基金 (財)山口県国際交流協会

私(安藤)も、理事・技術アドバイザーとして、この活動に参加させて
もらっています。国境と民族を越えて、共に生き・共に学ぶ。
是非、ご一緒しましょう。

ご連絡は、 写創蔵 または、
毎週火曜日午後6時〜8時 
山口県民活動支援センター(山口市神田町・防長青年館内)会議室
にお出で下さい。交流サロン・「溜まり場」になっています。



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2008年02月26日

自分のだしたものの行き先を見届ける

2月23日(土)に宇部市の教会の集まりで
村川淳さんにお会いしました。
村川さんは、宇部市の私の大好きな場所、黒五郎に住んでいる
村川さんの弟さんで、紙芝居とトークで全国を歩きながら、独
特のメッセージを伝えている人です。
詳しくは、先日、山口県立大学に来たときのことが紹介されて
いますので、安渓遊地さんのページ、↓ここをご覧ください。
http://ankei.jp/yuji/?n=441

私が、村のトイレ屋であると名乗ると村川さんは、次のように
おっしゃいました。

「・・・そうですね。私が、長いこと住んでいた東京を離れよ
うと思ったのは、東京では、自分の出したウンコを、自分が食
べて糞にしたの、その先がどうなってどこへいくかまるっきり
知ることができない、・・・出て行きっぱなしであるというこ
とですね。水洗トイレで流しておしまい。どうなるのかまるっ
きり見えない。田舎だったら、土に戻って、畑にいく。
再び、野菜になったり草になったり、自分の取り込んで食べた
ものの行き先が、非常にはっきりみえる。こうでなくてはいけ
ないと強く思いました。
それが東京を離れることになった一番大きな動機です。」

大地に戻し、大地に育まれる、再び命としていただく。
土と人間との単純で、がっしりした安定感。気持ちが落ち着く。
日本の農村の「肥溜めと畑の関係」をこんな風に言ってもらって
とてもうれしかったです。



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2008年02月21日

国際衛生年、ユニセフと日本トイレ協会の取組み

こんな記事がありました。
国際衛生年−連続シンポジウム開催!トイレ=子どもの命を左右する問題【UNICEF】
http://www.afpbb.com/article/pressrelease/contribution/2353734/2663340

教育支援からさらに一歩進めて子供達とトイレ・衛生に踏み込んで
きたということですね。学校や寮のトイレは、どこでも大事な課題なのに
避けてきていましたからね。

東京の行事、参加したいのですが、
明日は偶然別の用事で東京へいくのだけれど時間がとれません。
2回、3回目は、どれも次回のシャンティ山口のタイ行きと重なっていたり、帰った直後で余裕がなくて行けず残念です。

参加された方、感想などをお寄せください。


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2008年02月10日

中国の農村への生活排水処理支援に思う

読売新聞、2月9日にこんな記事があったのでコメントを含めて感想を書く。

排水処理進まぬ中国農村、昔の日本の低コスト処理導入へhttp://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080209-OYT1T00833.htm
====== 一部引用======
事業は、日中の協力で水質汚濁などに取り組む「水環境パートナーシップ」の一環。くみ取り式トイレに加え、水質浄化の機能がある微生物を含んだ土や砂利に汚水を通したり、そうした微生物が付着した円盤を水槽の中で回転させたりする装置など、仕組みが簡単で、必要な機械もポンプやモーター程度で済む設備を、数か所の地域で導入。4年かけて効果を検証する。

 こうした技術はローテクで、下水道や浄化槽が普及した現在の日本ではあまり使われなくなった方法だが「現地の人たちが運営し、他の地域にも広がる方法を目指したい」と環境省水環境課では話している。
=========

今日2月10日、マロニエの森の会の定期総会に招かれて講演を行なってきた。
あったか村からなにか提案がないかといわれたが、先輩であるマロニエの会にそんな簡単に提案などできるものではない。私が考えるほどのことは、マロニエの森の会のみなさんは、試され実行し、膨大なノウハウをすでに蓄積している。学ぶことばかりだ。私はただ、最近の傾向として、ナイフや小刀、鉈などを使えなくなっているのは、児童生徒だけでなく、すでに20歳代、30歳代に及んでいること、ある企業では、現業であまりにも傷をする事故が多いので木工教室を開いてナイフの使い方を講習したこと、現場では若い世代の指先手先の危うさに危機感をもっていること、すでに問題は、相当深刻になっているようだと最近見聞したことを申し上げた。
マロニエの森の会や各地の林業振興会などの役割、もちろん、あったか村も含めて、ごく普通の「技と経験」を伝達する使命があるのではないだろうか、高度なものでなくて、昔、ごく普通だった経験だ。「肥後の守」であり、鉛筆をナイフで削ることであり、鎌でちょっとは指をきって血を流すことで痛さを知り、どうすれば怪我がないようにできるかを知ることだ。
そんな場を可能な限り多くする必要があるのではなかろうか。
それだけを申し上げた。
実は、昨日も、阿武町林業振興会の総会で、求められもしないのに、しゃしゃり出て同じ趣旨の発言をした。
マロニエの森の会の場合、むしろ反対に、昔、この会のイベントで遊んだ子供達が、実は学校や職場で、手先指先の使い方の範を示しているかもしれない。 

さて、私の話の本題は、NPOシャンティ山口が昨年行なった「自然再生機構・地球環境基金の助成事業」タイ北部農村の水環境事業の報告だ。15分ほど私が撮影した現地工事の模様をビデオでみてもらう。そのあと、嫌気性処理と土壌処理、「肥溜めと畑の関係」、現代的アレンジのことなどを説明した。
日本の江戸時代の循環型社会のものの考え方を、現代によみがえらせること、タイの農村社会の中でその絆や決りを大事にしながら、資材においては現地でもっとも普通に使われているもの、簡単に入手できるものを基準にした仕様だ。なんといっても、維持管理に高額な費用や高度な技術が必要とされていてはいけない。メンテナンスフリーに近いもの、現地スタッフの見回り程度ですむものが求められる。そんな話をさせてもらった。

こうしたものを設置したあとだったから、引用した環境省の取組みはとてもすばらしい方向を示していると思った。中国のことは疎いのでどんな技術が採用されているのか、文面では想像するしかないが、省エネ、ローテク、メンテナンスフリーをさしているのだろうとは、察せられる。

一つ大事なことがある。
今日もしつこく主張したけれど、
私たちは、タイへ今の技術を安くてすむからだけという理由で、開発したのではない。もちろん費用は大きな要因だけど、それだけでなくて、作りながら、施工例を増やしながら、より完成させて、日本へのフィードバック、逆輸入を視野に入れていることを強調しておきたい。
日本の大型下水道、農村集落排水事業、それと合併浄化槽、いずれも、今は日本では主流だけど、これをもって万全というわけには、とうていいかない。汚泥の処理に使うエネルギー、配管コスト、メンテナンスの費用など活性汚泥法をもって水処理は完成というわけには、とうてい言えない。

中国農村への支援、それは実は日本の農村の水処理のあり方への反省という視点が必要だと思う。少なくとも私たちは、タイ・農村地帯での衛生環境事業では、そうした観点で取り組んでいるし、今後もこの基本ラインはかわらない。日本で使い物にならなくなった古いシステムを発展途上国にもっていくというのではなくて、昔使われていた日本の技術の良さを(多くは1970年代の石油ショックとその後の省エネブームで評価されてもの)復権して、活用するためであり、さらに言えば、大型下水道にしがみつかざるをえない日本の水処理の現状を変えるためだ。


参考:マロニエの森の会
http://ww5.tiki.ne.jp/~shro/toppu.htm  


★このカテゴリーには、ここしばらくタイ・アジア・世界の水環境問題を書いていきます。また、タイの報告もここで書いていきます。
★毎週、火曜日、夕方6時〜8時、山口県県民活動支援センターのロビーか会議室で、タイ・アジアの水環境の研究会と情報交換会を開いています。
あったか村の環境部門も重なっています。あったか村の溜まり場もかねています。関心ある方は、気楽にのぞいて下さい。(会場費は無料です)


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2007年11月14日

郷田實著「結の心」、農地還元システム

今日の読書(メモ)

郷田實著「結のこころ 夜逃げの町綾町からーーー
       子孫に残す町づくりへの挑戦」

  第3章 「結いのこころ」で町づくり
  
  生ゴミ・屎尿を資源とする「農地還元システム」P167〜173
  
 「昔から屎尿は大変な資源でした。肥料にかわるものが他にないから使っていたのではなく、それが自然の法則だったのです。戦後はそれがやっかいものになった。やっかいものは捨てるに限るということで、海に捨てるようになったわけですが、自然の生態系からいって屎尿を海に捨てるのは絶対におかしいことだと思います。
 この考え方には反対の意見も多かろうと思いますが、残飯・生ゴミでお考えになっていただければ、私の言う意味がおわかりになると思います。生ゴミはゴミ問題の中で大きなウェイトを占めています。
 今これを自治体が回収して処分しています。生ゴミは燃えるゴミですから、ゴミ焼却用施設で燃やしております。土の栄養分になる大資源をわざわざ費用をかけて集め、費用をかけて燃やしているわけです。
 燃やすことで酸素を使い、炭酸ガスを出す。それが地球温暖化を招いている。屎尿を下水道を通して海にすてるのもこれと基本的に変わりません。浄化槽を通るとはいえ、海の汚れは避けられない。こうして空気も海も汚しているのです。」
 「(昔ながらの堆肥壷ではなくて) 屎尿を酵素に反応させ、屎尿の高温酸化を行い、衛生的に液肥化し、無臭化する近代的な液肥工場で処理されているのです。生ゴミの堆肥化も同様で、こうしてつくられた有機質肥料があってはじめて「有機農業の町」といわれるまでになったのです。」 

前の町長の24年間の町政の理念と記録。
1、照葉樹林文化論を基礎に、自然に根ざした思想の根がガッチリしている。
2、町づくりの柱に「文化」をおいている。昔あった農村の普通の生活のあり方。特に、結いのこころ。「ニーズよりトレンド」のいい方、おもしろい。
3、町民の参加を促す、自主的なかかわりのための努力。
  議論と提案の必要性の繰り返しの強調。自治公民館の活用。
4、そうした中に、自然生態系の当然の原則として「生ゴミ・屎尿の農地還元」が語られる。全体を引っ張るポリシー。
5、人が、人をつくっている。理念の大事さ、繰り返し語ることを恐れず、厭わず、つづけている。ここのところがえらい。人口が増えればいいというわけでないという考え方もすばらしいと思った。




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posted by 村のトイレ屋 at 22:54| 山口 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然浄化法-タイと日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする