2008年03月24日

山のトイレ>屋久島で、糞尿の人力運搬

南日本新聞

し尿搬出ルート確認/屋久島対策協
特注容器背負い下山
(03/23 09:54)
http://373news.com/modules/pickup/article.php?storyid=9832
===== 一部引用=====
登山者の下山する山道を、し尿を入れた容器を背負って運ぶ参加者=22日午後0時40分ごろ、屋久島町 
登山客のし尿処理費募金を計画する「屋久島山岳部利用対策協議会」は22日、縄文杉近くの高塚避難小屋のトイレからし尿の人力搬出作業を試験的に行った。協議会関係者16人が特注のアルミ製密閉容器などを交代で背負って約11キロの山道を下山。24日に開く協議会で、ルートが搬出に適当だったかなどを検討する。
========== 引用終り========

ついに人力で搬出することになったというニュース。
つとに屋久島の縄文杉周辺とそのルートのトイレと汚水処理の大変さは
承知していたけれど、「聖地」故の困難さから有効な手だてがみつからないでいた。私も何度か実地に足を運んでプランを練ったことがある。
でも、根本的な問題として
1、トイレの建物、汚水処理設備、配管など土木建築工事を行いたくない。
自然の生態系をいじりたくない。
2、たとえば、土壌処理などのようなかたちでも、有機物を(たとえ土壌還元されるとしても)「聖域部」には増やしたくない。
という条件が伴う。
この条件は、屋久島の縄文杉周辺エリアといくつかの所では、当然と思う。
(里山部では、無放流方式・土壌処理方式はいくつも採用されています。
私は、屋久島に2年近く通いました。)

そうすると、
●人を極力入れないようにする。(縄文登山の制限)
●すべて運び出す
ということが課題になる。
運び出すにあたっては、たとえば長野県茅野市で行われたようなトイレから
下の麓まで、パイプを埋設するというような方法も考えられるけれど、屋久島では、そんな土木工事は、まったく不適である。
そこで、人力搬出となった。それが、この記事から読み取れる。
トイレの料金として回収しなければとてもできない大きな負担だけれど
きっと、相当な話し合いの結果、このような実証実験を行なったにちがいないと思われる。

もうひとつの案として考えられるのは、
登山者に持って帰ってもらうこと。
凝固剤入りの簡易携帯トイレを使って、
「自分のものは、自分で始末する」という考えのもとに運んで持ちおりる。
それができる人だけを、縄文杉登山の資格者とする。
管理責任者が行うことは、簡易携帯トイレを使う用便の場所を確保することだけど、おそらく、何らかの理由でこのプランは採用されなかったにちがいない。個人の負担になって、かえって放置散乱されてしまうためか、
または、集める場所と設備の問題が解決出来なかったのだろうと想像される。

有名観光地であることから入込客が多くなるし、多いに越したことはないという事情。生態的には、人の痕跡は出来るだけ少ない方が良いという要請。
相矛盾するもののバランスの問題か。
どんな解決策があるのか、自分なりにも考えてみたい。



クリックで応援してください。
banner-s_02.gif

posted by 村のトイレ屋 at 07:00| 山口 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 水処理倶楽部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック