2008年03月10日

中谷健太郎著「由布院に吹く風」

頭と心をやわらくもみほぐして、リラックスして
「さあ、自分の課題に取り組もうか」と思えてくる本。

中谷健太郎著「由布院に吹く風」
 岩波書店 1800円 2600年2月刊

まえがきに代えて に次のように書いてある。
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町のありよう
 (1)小さいから身近に暖かい関係が生まれる
 (2)小さいから個性的な価値を生み出せる
 (3)小さいから、大きな資本を必要としない
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由布市への合併という流れに反対して書かれた文章の中にありました。
次のようにも書かれています。

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私がこの町で希望を失うことなく
40年間、なんとか生きてこられたのは、
「小さい町こそが美しい」という信念に支えられていたからです。
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合併反対の運動、自衛隊基地、戦争反対平和活動への取組み
この世代の人(1934年生まれ)には信念に具体的なことが裏打ちされて
いて、とても学ぶことが多い。
しなやかな工夫や智恵がいっぱい詰まっている本だ。

おもしろくて、腹がよじれ、腰を抜かすほど笑ったのは
V 春風問答 聞き手・伊藤洋典さんとの対談だ。114頁。
「流れ、流れて」のところで、祖父にあたる人のエピソードが
書かれている。
昔は、確かにこんなはちゃめちゃな、波乱万丈の人がいたんですねえ
と笑い転げつつ、なんだこの愉快さはと思った。
私は、こういう人物がとても好きです。
紹介は長くなるので直接読んで下さい。 

ゆふいん という表記は、
由布院村 というのがまずあって 由布岳 はここに由来
湯平村 と合併するにあたって、湯布院町となり
今度、挾間町、湯平町と合併するにあたって
由布市 となった。
この本の終わりのほうに
湯平村 湯平温泉について、湯布院町となって
全国的に有名になって由布院温泉の陰に隠れていたことに
触れた箇所がある。地域の独自性は、小さくても独立して
発揮していくことの中にあることを指摘している。
湯平は、市となることで、かえって由布院から離れて
自由にのびのびその個性を発揮できるようになったのではないか、
という意見だ。
石畳の狭い道を上る湯治場で長門市の俵山と並んで好きなところだ。
おもしろいと思った。




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posted by 村のトイレ屋 at 06:00| 山口 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
中谷健太郎さんは仕掛け人として有名な人です。20年近く前に湯布院に町おこしの視察に行きました。そのときは健太郎さんには合えませんでしたが、仲間の人たちに話を聞きました。「西風の日」「風の計画」などという言葉が印象に残っています。合併して湯平が湯布院から自由になったという話は、わが弥富にも当てはまるかもしれません。へちまやさんが、弥富のことを萩市須佐地区弥富と表記されていますが、私はその表記は二度としません。まさに合併して萩市弥富になって、とても自由になった気分です。それより阿武郡弥富村となることのほうがもっと良いのですけどね。湯平村が由布院と合併して隠れてしまったように弥富村も同じです。健太郎さんの意識にはいつも刺激を受けています。なお2600年の発刊とはさすが未来志向ですね。
Posted by みやきん at 2008年03月11日 00:53
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