2008年01月04日

猫はどうして人間社会に入ってきたのか?

●今日の読売新聞、紹介されているのは、上沢さんご夫妻です。
デザイナーで東京の生活を切り上げて、山口県流にいうと「東京を卒業して」阿武町にやってきました。記事でも紹介されていますが、もう3年前になりますか、田舎暮らしのいくつかの候補を探して、阿武町役場を訪問して、そこで私たちのことを教えられ、(あったか村のホームページをプリントアウトしてくれたそうです)あったか村に来てくれたのでした。そのとき私が案内しました。自然農に詳しく、来てもらいたいなあと思っていました。
その後、3ヶ月くらいしてそろそろ忘れかけた頃、「他も廻りましたが阿武町福賀に決めました。12月にはなんとか移れると思います」と連絡に来てくれたことを懐かしく思い出します。そして、引っ越し早々に大雪に見舞われたのでした。
あったか村では、山羊飼いの手伝いをしてもらいました。また、国民文化祭に、のんたの会の会として出展、クラフトの中心です。

●さて、「動物と人間の歴史」を読みながら
動物のことを考えていますが、
山羊や羊からみて、どうにも解せないのが、猫の存在です。
人間と猫・・・この関係は、とても深い、人間社会から猫を引いてしまうと残るものはずいぶん減ってしまうのではないか。公然としたデータなんかではわからないけれど、家に帰って癒され慰められ、疲れをとるという意味で、また、生活に潤いを与えるという意味で、猫の存在はとても大きいとみます。
山羊から見ると、つながれていない、柵のなかに放牧されているわけでもなく、ほぼ何処へも出入り自由。ただ、見ているとなんとなく怠惰で、横柄で、生意気で、努力などいう言葉が何処にも感じられないのが、うらやましいといえばうらやましい。しかし、ああはなりたくないものだ、という矜持も湧いてくる。あまりにも人間べったりだもんなあ。

物事は、歴史的に見るとずいぶん立体的にわかってくるものだと思う。
この本の特徴は、ここにある。今ある表面だけからみるのではなくて、はじまり、発展、その後の流れと追って行く。

猫は、エジプト文明の中で人間との関係のはじまりが語られている。
猫の役割は、第一には、食害対策であった。穀物の保存でネズミに食べられる対抗措置として、ネズミを食べる猫が重宝された。
第二に、同じネズミ対策だけれど、ペスト対策として使われた。
第三に、これもネズミ対策だけれども、寺院や教会で紙の文書を保存するときに、ネズミにかじられないように猫を常時飼っていたのだという。
これらは、ときに為政者によって人為的政策的に行われている。

こうやってみてくると、猫の存在は、ネズミが支えているようだ。ネズミなくして猫なしだけれど、でも、今の猫からそれが想像できるだろうか。いつ頃、「なんとなく癒し動物」「伴侶動物ですよ」という顔をするようになったのだろうか。
私の意見だけれども、人間社会に入り込んでしまった猫たちは、いくぶんかは変質したであろうけれど、大きくかわったのは、おそらく人間社会のほうであろう。ネズミから穀物や家の食料品を守るのに、もはや猫を必要としなくなった、でも、つくられてきた猫との関係は、捨て去ることが出来なくて、むしろ精神的なものが人間の方から強められた・・・と思うがどうだろう。深い関係にあるものふたつ、この場合、猫と人間、相互の発展は一筋縄ではいかない。双方の論理を丁寧におっかける以外にないだろう。
この本に書かれている猫にとっての暗黒時代、西洋の中世、それに、怪談の主人公に猫が多いことなども、検討したらおもいしろいだろうと思う。

●最近、人間のなかにも、山羊をペットにしたいとばかりにベランダで飼ったり、部屋の中で飼えるように小型山羊を追及しているということを聞く。山羊の猫化ですね。そうなったら山羊は幸福になるだろうか、人間が幸福になるだろうか。やはり、広い野原のある地域で、山羊と人間は、絆を深めるのが、いいように私は思う。都会にはそんな場所がないとすれば、そのような条件を田舎で確保するように人知を尽くすのが本筋のように思います。山羊からすれば、猫の領分に山羊が入ることはないと思うがどうだろうか。




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posted by 村のトイレ屋 at 23:58| 山口 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 山羊・羊とチーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うちのヤギには首輪をつけて、草刈りをしてもらうときはロープに繋ぎます。
でも、ときどき首輪をはずしてあげるとなんだかうれしそうだし、ロープなしで柵の中を自由に行き来しているのを見ると、やっぱり幸せそうです^^
Posted by はたかおり at 2008年01月08日 19:40
はたかおりさん、こんにちは。
うれしそうな笑い顔の山羊と人間の子供達が遊ぶ。
そんな牧場がいっぱいできるといいですね。

動物と人間の関係史を読んでいると
人間てずいぶん動物と親しくしているんですよね。
私をふりかえっても、犬は、子供のときは兄弟のようだったし、牛や馬は憧れの存在でした。
動物のいる風景。
過疎対策の一助になればどんなにかいいでしょう。
今年の夢です。
Posted by へちまや at 2008年01月09日 08:41
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