2007年11月14日

郷田實著「結の心」、農地還元システム

今日の読書(メモ)

郷田實著「結のこころ 夜逃げの町綾町からーーー
       子孫に残す町づくりへの挑戦」

  第3章 「結いのこころ」で町づくり
  
  生ゴミ・屎尿を資源とする「農地還元システム」P167〜173
  
 「昔から屎尿は大変な資源でした。肥料にかわるものが他にないから使っていたのではなく、それが自然の法則だったのです。戦後はそれがやっかいものになった。やっかいものは捨てるに限るということで、海に捨てるようになったわけですが、自然の生態系からいって屎尿を海に捨てるのは絶対におかしいことだと思います。
 この考え方には反対の意見も多かろうと思いますが、残飯・生ゴミでお考えになっていただければ、私の言う意味がおわかりになると思います。生ゴミはゴミ問題の中で大きなウェイトを占めています。
 今これを自治体が回収して処分しています。生ゴミは燃えるゴミですから、ゴミ焼却用施設で燃やしております。土の栄養分になる大資源をわざわざ費用をかけて集め、費用をかけて燃やしているわけです。
 燃やすことで酸素を使い、炭酸ガスを出す。それが地球温暖化を招いている。屎尿を下水道を通して海にすてるのもこれと基本的に変わりません。浄化槽を通るとはいえ、海の汚れは避けられない。こうして空気も海も汚しているのです。」
 「(昔ながらの堆肥壷ではなくて) 屎尿を酵素に反応させ、屎尿の高温酸化を行い、衛生的に液肥化し、無臭化する近代的な液肥工場で処理されているのです。生ゴミの堆肥化も同様で、こうしてつくられた有機質肥料があってはじめて「有機農業の町」といわれるまでになったのです。」 

前の町長の24年間の町政の理念と記録。
1、照葉樹林文化論を基礎に、自然に根ざした思想の根がガッチリしている。
2、町づくりの柱に「文化」をおいている。昔あった農村の普通の生活のあり方。特に、結いのこころ。「ニーズよりトレンド」のいい方、おもしろい。
3、町民の参加を促す、自主的なかかわりのための努力。
  議論と提案の必要性の繰り返しの強調。自治公民館の活用。
4、そうした中に、自然生態系の当然の原則として「生ゴミ・屎尿の農地還元」が語られる。全体を引っ張るポリシー。
5、人が、人をつくっている。理念の大事さ、繰り返し語ることを恐れず、厭わず、つづけている。ここのところがえらい。人口が増えればいいというわけでないという考え方もすばらしいと思った。




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posted by 村のトイレ屋 at 22:54| 山口 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然浄化法-タイと日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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