2007年11月01日

米原万里著「パンツの面目ふんどしの沽券」、

読み終ったのでメモ程度だが、感想を書いておくことにする。

1、「褌(ふんどし)に、ナショナリズムのシンボル、拠り所を求めることは、根拠がまったくなくて、褌は世界のかなりの地域にもあったということ。このあたりの記述は、大変おもしろかった。

2、第2次大戦後のソビエト抑留時代の日本人の記録から、当時、ソビエトでは、トイレで尻を拭くのに紙がなかったことが書かれている。かなり多くの資料が引用されている。そして、「紙を使わないことが当たり前の地域」があることが、コメントされている。このあたりは、水処理通信に紹介したい内容だと思った。

3、「目からうろこ」という驚き、腰を抜かしたのは、
14章 「イチジクの葉っぱはなぜ落ちなかったのか」である。
推理小説のような興奮を覚えた。絵だけ見ていては駄目なんだ、テキストに直接あたることが大事なんだと思った。これ以上書けば、読む楽しみがなくなってしまうだろう。

4、女性の生理用品をめぐって。井上ひさしのおかあさんて、なんという人だと思った。またチェコにあった優れものが、旧ソビエトにはなぜなかったのか、不思議に思った。
5、人間て、実にいろいろなことで苦労し、あうでもないこうでもないと工夫する生き物なんだなあと思った。

あることがらを一点に絞って深めて行くやり方。
それと、この本のように、あるひとつのことがらを
古今東西、あらゆるジャンルに縦横無尽に串刺しして
調べ、考察し、論じる。おもしろいと思った。



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posted by 村のトイレ屋 at 20:19| 山口 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt:                          2006年(昨年)5月25日に卵巣癌により56歳で亡くなったロシア語通訳者米原万里の遺著、書評集である。文藝春秋社、発行。週刊文春書評が、本書第一部3..
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