2018年09月21日

阿武町、イージス・アショア反対を明確に。民主主義はこうして生まれ育つ。

阿武町議会と阿武町長は、イージス・アショア配備反対を昨日9月20日の議会で公式に表明した。
既に多くのニュースで報道されている。


私も、傍聴に駆け付けていて、その瞬間に立ち会って胸が熱くなった。

政治学の研究者は、農村社会学でもいいが、阿武町のイージス・アショア配備反対の明確化のなかに多くの研究素材を見つけ出すだろう。
私も、そんな論文のようなものを書いたら少しは人の役に立つだろうと「ちらっと」一瞬思わぬわけではないが、そこまで暇ではないので、メモだけしておく。テーマは、民主主義はどのように生まれ育つのか、だ。今、阿武町で進行していることは、民主主義の胎動だ。従来、保守の牙城といわれてきた山口県でも、阿武萩地域は、そのもっとも典型的なところとされてきた。「まさか安倍首相のお膝元で反対の声は上がらないだろう」ということから始まったイージス・アショア配備計画。ところが、議会と町長の明確な反対表明に結果している。
同じ9月20日、安倍晋三氏自民党総裁3選の日、「石破氏が善戦、議員票と党員票の隔離」というのも偶然だろうか、興味深い。

また、多くの「よそ者」=移住者の働きも検討材料になるだろう。

さて、そんな移住者の一人、平和を願う福賀の会の飯田広さんは、9月20日10時過ぎに興奮さめぬ阿武町議会を後にして、萩市街地に向かった。11時半から午後1時まで、萩市役所前、JA前、田町商店街駐車場前、札場などで5分~10分程度のアピールを行い、さらに市街地を録音テープを流しながら、まわった。
そして、もう一度、県の総合庁舎、萩市役所の対面で演説をした。

いつもより注目された。高齢の女性が立ち会うように聞いてくれた。若い男性が、信号をわざわざ渡って、近くまで来て頭を下げ「頑張ってください。ありがとうございます」といって、ガッツポーズをしていった。

飯田さんのアピールは、以下のような内容だった。

「なぜ阿武町議会が請願を採択することができたのでしょうか。
どうして、阿武町長は、反対表明を国に対して堂々と行うことができたのでしょうか。
阿武町議会や阿武町長は特別な議会なのか、特別な政治家なのでしょうか。・・そうでない。

そうでなくて、宇生賀の女性の小さな最初の勇気ある意思表示が、次から次へと広がって、今日を迎えたと思っています。
最初は、家での会話だったでしょう。井戸端会議の話題だったでしょう。
だが、それが、やはりおかしいよね、ひどいよね、わからないものはわからないよね、と伝わり広がり、集落を動かし、自治会と農事法人を動かしました。

藤道萩市長は、迷っていると思います。
ぜひ、萩市民は、同じように小さな会話から始めて、井戸端会議で阿武町のことを話題にして、阿武町に続いてほしいです。
市長、議会を小さな声を集めて動かしてほしいです。
どうか阿武町に続いて、イージス・アショア配備撤回の声をあげてください。」


飯田さんは、宣伝カーが調達でき、国道315線福賀の福の里(物産販売店)の前に看板を準備している頃に、宇生賀の郷を巡回するアピールで次のように言っている。

「納得できない、おかしい、反対だと心に思うことは、自分の中で大事にしましょう。
人がどういっても、曲げるわけにはいきません。そこのところは、いろいろな人間関係で大変でしょうが、
心に思うことは自分で消さずに心の中にしまいこんでおいて、大事にしましょう。そして、機会があれば出して声に出してみませんか」

この後に、「井戸端会議から始めませんか」と続く飯田さんのアピールの流れだ。

どうして、阿武町議会と町長は、国に対峙する反対表明をできたのか?
多くの要因があるだろうが、飯田さんの現場での(集落での)見聞に基づく観察とアピールは、とても納得できる。
民主主義は、こうして現場から生まれ育ち、強くなっていくのだと思う。

なお、飯田さんは阿武町福賀に移住して8年目。
イージス・アショア配備の計画を聞いたときに、すぐに他へ移ろうと思っていたが、阿武町への恩返しとして、声をあげることを始めたとのこと。詳しくは、フェースブックで飯田広さんを参照されたい。日本中の人が、心の中にしまいこんでいるものを表にだしたとき、民主主義があちこちに生まれ育つに違いない。



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萩市役所の反対側道路、JA前で

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福の里前の看板 (国道315号沿い)







posted by 村のトイレ屋 at 09:46| 山口 ☁| Comment(0) | あったか村 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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