2007年06月20日

柳宗悦著「手仕事の日本」、桜は梅をそしらない

(mixi の本のレビューとほとんど同じです。)

メモ程度にしか書けませんが、深く感じ入っております。

1、私たちの萩の店(屋台)のバックボーンにすえたい本。
 とくに第3章 健康な美、実用のうみだす美。
2、地方と職人の位置の高さ
3、1943年(昭和18年)にこのあとがきは書かれている。
  鬼畜米英の時代にこんな文章が書かれていた。そのぶれない姿勢。今なら、共生の思想というだろうか。

桜は梅をそしらない・・・しばらくいいつづけることになりそうです。

手作りという言葉が、どうにも好きになれなくて
手仕事という言葉を辞書でみたが、「手先の器用さ」程度の意味しか与えられていない。でも、この本をみつけて、すべては一変。
名前だけしっていて、業績の中身を知らなかった柳宗悦。
学ぶことの多さに呆然かつわくわくしております。

参考に、後記から引用しておきます。
「・・・
第3には地方的な郷土の存在が、今の日本にとってどんなに大きな役割を演じているかを明らかにするでありましょう。それらの土地の多くはただに品物に特色ある性質を与えているのみならず、美しくまた健康な性質をも約束しているのであります。私たちはそれらのものを如何に悦びを以って語り合ってよいでありましょう。
 吾々はもっと日本を見直さねばなりません。それも具体的な形あるものを通して、日本の姿をみまもらねばなりません。そうしてこのことはやがて吾々に正しい自信を呼び醒まさせてくれるでありましょう。ただ一つここで注意したいのは、吾々が固有のものを尊ぶということは、他の国のものを謗るとか侮るとかいう意味を伴ってはなりません。もし桜が梅を謗ったら愚かだと誰からもいわれるでしょう。国々はお互いに固有のものを尊び合わねばなりません。それに興味深いことには、真に国民的な郷土的な性質を持つものは、お互に形こそ違え、その内側には一つに触れ合うもののあるのを感じます。この意味で真に民族的なものは、お互いに近い兄弟だともいえるでありましょう。世界は一つに結ばれているものだということを、かえって固有のものから学びます」
 岩波文庫 239〜240頁

posted by 村のトイレ屋 at 11:12| 山口 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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