2007年06月10日

岡並木著「舗装と下水道の文化」、下水道史

ユゴー「レ・ミゼラブル」の下水道批判は、とてもすばらしい。
第5部2章巨獣のはらわた が、それである。
物語の展開と関係なしに独立した論文として挿入されている。
修道院の歴史と実際についても書いていた箇所があったからこれは、作者の癖なのか、当時の小説の習慣なのだろう。

この箇所の紹介と私自身のコメントは、水処理通信に以前に書いた。
http://homepage2.nifty.com/watertreatment-club/theme/hugo.html
拙いものですが、関心ある方はのぞいて下さい。

岡並木著「舗装と下水道の文化」(論創社、1986年)は、
ユゴーの下水道批判をいかすうえでも、これからの水処理を考えていくうえでも、とてもいい本だ。
一つには、冒頭に「ジャン・バルジャンーー脱出経路の解明」とあって、パリ下水道の古い図を参照して、脱出図をつくりあげている。
ふたつには、フランスでも、ユゴーの批判以前に「農地還元法」が、下水道当局によって試みられていることが、明らかにされている。
三つ目に、日本における土壌処理法が紹介されて、下水道の今のやり方がすべてではないことが紹介されている。

水処理にまつわるエピソードも豊富で、読み物としても、参考文献としても
とても良い本だ。

なお、「ピーチパラソルをたてたカフェテラスが家族連れで賑わい、大道芸のヤギのはしごのぼりに拍手を送る人の群れがいた。」という記述が冒頭にあった。(サンドニ街の様子を書いたところ、3頁)
深く検討したいところだけど、もちろん、テーマとは異なるのでメモだけにしておきます。

posted by 村のトイレ屋 at 07:00| 山口 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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