2013年10月18日

年内にまとめるというエネルギー基本計画の中身は?新規狙いで上関にストレートに影響する。どんどん原発をつくる気か!

日経新聞 2013年10月17日
「原発の新増設を」 経産省がエネルギー基本計画会合
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS16033_W3A011C1EE8000/
=======
分科会では山名元京都大学原子炉実験所教授が「急激に原子力依存度を下げることは代替エネルギーの確保に必要な時間や投資を考えると危険。新増設は避けて通れない」と切り出した。豊田正和日本エネルギー経済研究所理事長は「一定の率を維持するための新増設が可能となるメッセージを基本計画に入れ込んでほしい」と求めた。増田寛也野村総合研究所顧問も「古い物を使い続けるよりは最新のもののほうが安全性は高いはず」と訴えた。
=======

ここで言われているのは、結論ありきの新設・増設論を
1,新再生エネルギー開発が間に合わない  (その努力を妨害しておいて)
2,一定の比率で原発確保。(ずるずると全面依存への道を開く魂胆は明白)
3,新しい技術は安全。 (核技術は人間のコントロールの及ばないもの)
で飾ろうというものだ。( )は、私の、または常識人の批判。 

これがいわゆる床屋談義ならまだわかる。
町内会のオッサン連中が集まって、政治談義、原発論議を振りかざしているのなら笑って通り過ぎてもおこう。いや、誰かが反対意見を言って収拾がつかなくなるか、「新規建設」などと言おうものなら「電力会社になんぼもらった」「だれか親類が勤めているのか」と相手にされなくなるだろう。

でも、
福島第一原発事故の現場では、連日汚染水対策で頭を抱えこみ、ついには万策尽きて「叡智を募集」「世界の知恵を」と泣きだしているというに、

また、福島をはじめ高濃度汚染地域では、除染した表土の行き場がなくて、家の庭先に置かれたまま、日々子どもたちが被曝しているというのに、

加えて、小泉元総理でさえ言い出さざるを得なくなっているように、「原発のゴミ」放射性物質の廃棄物は、どこにも処分するところがないにまま溜まり続けるているというのに、

まるで、3・11はなかったかのような呑気な意見ばかりである。

しかもこれが、床屋政談ではなくて、国の基本政策として国のエネルギー政策の根幹をなすことになるのだから、とんでもないことだ。

上関原発をめぐっては、ここ1年くらい、新規なのか既存着工なのかをめぐって、たとえばブイを設置しているから工事着工案件として扱うという詭弁が行われるのではないか、と危惧されていた。

でも、今論議されているエネルギー基本計画では、そんな姑息な詭弁に頼らず、新規ほど技術的に進んでいるから原発建設を推進するということになってしまう。そして、安倍総理のお膝元の山口県で手本を示し道を開いたのだから、これからは原発メーカー、電力会社、群がるゼネコン一体となって、さらに新増設をじゃんじゃんやろうということになってしまう。
まさに、山本繁太郎・山口県知事が「国のエネルギー政策に従って、上関原発の建設の是非を判断する」ということばに符号して、上関建設推進の錦の御旗にされてしまう論理と政策なのだ。
これが、上関原発の位置だ。
アーサー・ビナードさんがいうように、本当に「上関ヶ原」の正念場だ。

昨日、私は、宇部井筒屋横で、いのち・未来うべの仲間と久しぶりにチラシ配布と原発ゼロを求める原水禁山口集約の署名活動を行った。

昨日のブログにも書いておいたけれど、とても良い反応だった。
宇部は、だいたい署名にはあまり(というかほとんど)反応のないところなのだ。
それが、「原発を・・・」「上関を止めたい・・・」と言っただけで、署名に応じてくれた。
引きも切らないというほど、人が歩くところではないが、それでも、前の人が書いている間、側で待ってくれるている人がいたくらいだった。高齢の女性が多かった。

その中のひとりがこんなことを語ってくれた。

「3・11は、ショックだったよ。あんたらはどう思ってるかは知らんけれど、広島を知っている人間には原発も、原爆もおないもんいね。危ないなあ〜と思いながら、年寄りがいらんことを言ってもと思って黙っていたら、福島じゃろう、福島の人はまだまだこれから大変やね。むごいもんやねぇ。それをあんた、最近では、取りやめたかと思えば、また上関をあきらめておらんとはねえ〜。頭のいいという人を信用しちゃあいけんよ。あの人らは馬鹿なんじゃけぇ。その紙をおくれ、今日集まりがあるから持っていくから・・・いやそんなにはいらん、うん、そんだけでいい。来週もここにたつ?頑張ってな」

経産省の集めた御用学者・御用コンサルは、どう国民を騙そうとしても、その正体はすでに見透かされている。
対極にたつ小出裕章さんは、「レベル9」の危機が今も続いていると認識すべきと言っている。
宇部では、小出裕章さんの講演会には、1500人以上が参加し、今でもネット動画が見られている。
床屋談義・素人論議ですら、新規建設を言い出すものは少ないのだ。
宇部に限らず、原発ほど民意と政治・行政がずれているものはない。

12月にも出されようとしているエネルギー基本計画の全貌をはっきりさせ、国民的な論議にのせ、同時に、上関原発や伊方原発再稼働を止める動きを最大限なものにしなければと痛切に思う。
私たちの子どもや孫を無責任な「頭のよい馬鹿」に委ねるわけにはいかないのだ。


posted by 村のトイレ屋 at 15:08| 山口 ☁| Comment(0) | 上関原発白紙撤回。避難移住者支援。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。