このブログのタイトル下の言葉を変えました。
長文から短文(俳句)に変えました。
いばらは、山羊も羊も好きで棘を気にせずに食べます。
======= 新 ========
愁ひつつ 岡にのぼれば 花いばら
与謝 蕪村
====== 旧 =============
雑草の姿をよく見てみると、どれもがみんな太陽に向かって葉を広げ、天を仰いでいることに気がつくだろう。
人間は横を向いて生きているが、雑草は常に上を向いている。うつむいている雑草などないのだ。
雑草と同じように私も顔を上げ、空を見上げてみる。
果てしなく広がる空と降り注ぐ太陽の光。これこそが雑草がいつも見ている風景である。
そして力みなぎるこの感覚こそおそらくは雑草の気持ちなのだ。
雑草ばかりではない。動物も、鳥も、昆虫も、肉眼でみえない微生物も、
すべての生命あるものは、より強く生きたいというエネルギーを持っている。
そしてすべての生命が強く生き抜こうと力の限りのエネルギーを振り絞っている。
向上心のない生命はないのだ。
稲垣栄洋著『身近な雑草の愉快な生き方』 2003 草思社 247-248
2013年01月06日
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