2012年08月06日

善戦の理由

毎日新聞の月曜コラム、風知草:
長州が動いたのか=山田孝男
http://mainichi.jp/opinion/news/20120806ddm002070123000c.html


知事選での飯田さんの善戦について
自民公明陣営は2説上げていると紹介している。
飯田さん自身の答も紹介している。

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飯田快進撃の理由は何か。自公側の見方に2説あった。オスプレイ(米海兵隊輸送機)の岩国基地(県東部)搬入強行がたたった説と、脱原発のIT企業が資金を提供した説。

 選挙資金について飯田に確かめると、「フェイスブックを通じて集まった寄付1800万円が基本。孫正義さん(ソフトバンク社長)が出したと言われるが、いただいてません」と苦笑いのうえ、いささかも迷わず善戦の理由を断定した。

 「原発依存で20世紀型の工業社会にしがみつくか、脱原発で自然を守る心豊かな21世紀型社会を開くか。私は21世紀型への移行を訴え、多くの方々が、未来はその方向にあると共感してくださったと思います」
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脱原発・エネルギー維新の考え方は、新しい価値観に支えられている。
私自身は、科学や技術一辺倒ではない「幸福な社会」の実現ということがはらまれていると考えている。小さくても、地域社会が自立的に回転していける社会への組み換えが必要だと思う。

その最大のあり方が、国との関係だ。山口県は、保守王国と呼ばれている。
2009年の政権交代のときも自民党議席は揺るがなかったと評される自公基盤の強さのことである。
今度の知事選でそこに異変が起こったとされる「保守王国」である。

その実態はなんだろうと検討してみると、「中央との太いパイプ」だということがわかる。
官僚出身の知事が歴代続いて絶えることなく、国との人脈などを活かして予算を山口県にもってくる、そのパイプが太いほどよいというわけだ。
道路、港湾の整備。
今度の知事選でも山本候補は、このことを強く訴えていた。
だが、国からお金が来るにあたっては、もちろん只で来るわけではない。
「国の言いなりになる」ということが条件になることは、三歳の童子でも理解するだろう。
岩国基地の強化も歴代言うとおりにやってきた。
上関原発の推進と引換えに阿知須のきららドームや道路の整備が、額面的には別の名目になっていたとしても、進められてきたことは、誰でも想像のつくことである。

ところで、新聞各紙が報道していることだが、それほどまでにして築いた「太いパイプ」だが、お金が山口県にまわるとみえて、実際には県の借金・県債は二井知事時代の16年間で2倍に増えている。太いパイプとは、県内にお金がまわってくるとみせかけて実は、お金が山口県から吸い取られていく「太いパイプ」だったのである。

ある人が嘆いていた。
地方は、基礎産業である農林水産業の生産物を都市に安く買い叩かれる。
子どもたちを手塩にかけて育てて、高校大学を出ると大都会に奪われていく。
地方に残るのは、過疎化と高齢化、そして地元経済の疲弊だけだ、と。

高速道路ができると地方都市が、一極に集中した大都市に人口を吸収される「ストロー現象」が起こることが指摘されているが、政治経済でも「太いパイプ」は、国と中央に吸い取られる装置なのである。
その典型例が、実は福島県と原発立地県であり、同じ中央への隷属構造にあるのが山口県をはじめとする地方なのだ。

飯田さんのエネルギー維新の訴えは、この構造にメスを入れるものだ。
地域で消費するエネルギーは地域でつくる。お金も地域で回す。大手電力会社から他の大きな都市へいくことも、大手金融機関やアラブの石油会社にいくこともない。
地域の利益は地域に還元される。
若者の雇用は、地域に確保される。

このような「夢」が、現実の実際の姿を照らしだし、急速に広がっていったこと、それが善戦の理由だ。そういつまでも騙されるものではない、国の言いなりから国にものを言える県政へ。
同時に、その広がりが十分でなかったことが敗北を結果した。

飯田さんは、この流れをさらに推し進めるため1ヶ月で築いた縁をもとに「未来の山口ネットワーク」(仮称)を7月30日に呼びかけた。
長州の動きは、大きくなることはあっても小さくはならないのだ。













posted by 村のトイレ屋 at 14:57| 山口 ☁| Comment(0) | ひと夏の青春・私の維新 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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