2006年11月18日

追悼・宇井純さん

毎日新聞から。
<訃報>宇井純さん74歳=反公害学者、沖縄大名誉教授
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061111-00000094-mai-peo
-----ここから引用-----
 水俣病問題などで行動する反公害学者として知られた
沖縄大名誉教授の宇井純(うい・じゅん)さんが11日、
胸部大動脈瘤(りゅう)破裂のため東京都内の病院で
死去した。74歳。
-----引用ここまで-----

もともと汚水処理からスタートされた方です。
ドイツ留学で開発者に直接師事して、回分式酸化溝方式を日本でも普及させた
いとしていました。
著書「公害原論」に日本の下水道業界の痛烈な批判が書かれています。
地下に埋設される工事だから、どこで何が行われたか埋もれていて検証のしよ
うががない。だから下水道業界は、実際よりはるかに高い金額が注ぎ込まれ、
その金はどこへ消えたかわからない、という趣旨です。

私の環境論の先生であり、水処理システムの顧客でもあり、あったか村の担い
手でもある、山口県立大学の教員、安渓遊地さんが、ことあるたびにこの言葉
を引用します。沖縄大学でご一緒だったようです。そのたびに、私はむらむら
と腹が立ち「現場ではそんな姑息なことが出来るようなものではない。図面も
あれば検査もある。第一、設計数値をごまかせば、その後なん何年間に渡って
補償工事で追いまくられることになっていいことはない、と反論ししたいので
す。

でも、最近の和歌山や下関や各地の談合事件を見ていると
あながち「地下だから闇」という批判が的をはずしているとも思えないのが実
際です。純技術以外のことでこのような批判があるのは、実におもしろくない
ことです。

で、一度はこのことを宇井さんご本人に聞いて、言ってみたかったのですが
お亡くなりになってしまって、この点でも、惜しいことをしたと思っています。
おそらく、回分式の普及にあたってずいぶん捻じ曲げられて、もっと利益を上
げるように変えろとか言われたりされたのです。そのあたりが水道業界・汚水
処理業界全体への不信になったものと思われます。

水処理通信では、とおるさんが、宇井さんの講演会のレポートを投稿されてい
ます。
■□水処理倶楽部通信■□ 第72/2001/03/26(月)■□
http://homepage2.nifty.com/watertreatment-club/wnews/wnews72.html

日本の反公害、環境保全の礎石を築かれた方です。
ご冥福をお祈りします。


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posted by 村のトイレ屋 at 09:53| 山口 ☁| Comment(0) | TrackBack(3) | 水処理倶楽部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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