魚屋のおじさんは、本好きで読書会をどうも開いているらしい。
こんどお会いしたときにどんなペースで開いているのか、聞いてみたい。
というのは、あったか村でも読者会を開いてもいいなあと思っているからだ。
場所は、あったか村の通称事務所の板の間。
雨が降ったときなど、ここでだべりあう。
先日の10月1日も弥富の蕎麦祭りに行って
蕎麦2杯を食べたら腹がくちて、作業意欲がなくなって、
雨が降っているのを幸い、みんなで雑談に終始した。
木材加工センターは、屋根がついているから屋内作業も可能だし
何かやってもよかったのだが、久しぶりに来た人もいて、
あれこれ楽しくしゃべりあった。
こんなとき、別に輪読会というほどかしこまらなくても
本一冊をおいてみんなでつつくというか、感想などを述べ合っても
いいなあと思った。でもやはり輪読がいいだろうなあ。
そして、そのときに適していると思ったのが、
富山和子著「水と緑と土」という本だ。
中公新書で、発行は、1974年だ。30数年前になる。
もう古典と言っていいかもしれない。
私がこの本がいいと思うのは
土を念頭においているからだ。
水と緑(森林)そして土壌。
土を大事にしない文明は、滅ぶという思想がはっきりある。
そして、
水と緑と土を一体のものとしてとらえている。
一章ずつじっくりと検討していくと楽しいし
おもしろいと思う。
最近思うことだけど、
単に情報を得る目的の本は、そのページをぱっぱと開いて
読み取ればいいのだろうけれど、
小説や味わいのある本は、腰をすえてじっくり読んだほうが
身につくようだ。ゆっくり読むほうが好きになった。わからないことや言葉も辞書を引く。考え込む。先へ進まない。
本は、多いからこの読み方だと読書量は増えないが、だから焦らないでもないが、どうせ読むならスルメをかじるようにじわじわとかみながら読むことにした。この本もそんな本だ。今度、読書会の話が出たら、まず一番に推薦しようと思う。
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2006年10月04日
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