2006年09月06日

「アルケミスト」

パウロ・コエーリェ著「アルケミスト」
(夢を旅した少年)(山川紘矢+山川亜矢子=訳) 角川文庫 552円
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立ち読みしていて、羊飼いの少年が主人公だとわかったので、本屋で買った。
羊は、ほとんど主な役割をしないのだけれど、その点では残念だったけれど、とてもいい小説だった。リアリティがあるようで、ない。そんなところが、宮沢賢治の作品と似ているなあと思いつつ読み終えた。
こんな言葉があったのでメモしておく。28頁〜29頁。

自己を実現せんとするものには、宇宙全体が協力するのだという。

「・・・そしておまえの魂と意志を準備させる。この地上には一つの偉大な真実があるからだ。つまり、おまえが誰であろうと、何をしていようと、おまえが何かを本当にやりたいと思う時は、その望みは宇宙の魂から生まれたからなのだ。それが地球におけるおまえの使命なんだよ」
「したいと思うことが、旅行しかないという時もですか?呉服屋の娘と結婚したいという望みでもですか?」
「そうだ。宝物を探したいということでさえそうなのだ。大いなる魂は人々の幸せによってはぐくまれる。そして、不幸、羨望、嫉妬によってもはぐくまれる。自分の運命を実現することは、人間の唯一の責任なのだ。すべてのものは一つなんだよ。
 おまえが何かを望む時には、宇宙全体が協力して、それを実現するために助けてくれるのだよ」

生まれて、生き続けてきたということは、何らかの形で肯定されているわけで、安心してもいいかなあと思っているときに、こんなに大肯定されると自信をもってしまう。まして、うちひしがれているときには、ふつふつと生きる力が湧いてくるのではなかろうか。言葉の力だなあと思う。


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posted by 村のトイレ屋 at 22:35| 山口 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
やー、アルケミストは私も読んだことが在るのですが、大変難しいですね。なんて、私の専門が自然科学だからそんなことを思うのかもしれませんけどね。そうですか、ふつふつと沸いてくる、肯定する力みたいなものを感じられましたか。それが、環境問題を勉強すると、話は逆で、完全に人間というのはエゴの塊です。人間が天につばをはいた結果が環境問題だと、私はそういう風にしか思えません。環境問題では、悪いのは人間なのです。
Posted by 自然科学と、近頃の私の、アインシュタイン2号です。 at 2006年09月07日 09:57
>アインシュタイン2号さん
たしかに人間がつくりだした問題が、環境問題ですよね。その通りだと思います。
だから、人間が解決する必要があるんですよね。
私はボチボチ水問題からのアプローチです。
Posted by へちまや at 2006年09月08日 07:00
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