2006年08月22日

田辺聖子著「川柳でんでん太鼓」(講談社文庫)

萩の生んだ川柳作家、井上剣花坊とは
どんな人なんだろう?と調べていたら
弟子に、鶴彬(つる・あきら)という川柳作家がいることがわかった。
本書57頁から92頁まで関連を含め言及され、感想が書かれている。
川柳のイメージが一新した。慟哭と怒りだ。

手と足をもいだ丸太にしてかえし

胎内の動きを知るころ骨がつき

高梁(こうりゃん)の実りへ戦車と靴の鋲  (以上鶴彬)



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posted by 村のトイレ屋 at 23:32| 山口 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
井上剣花坊は萩市の出身。鶴彬はその弟子なんですね。私は、剣花坊より鶴の方がすきなんです。彼の川柳の鋭さは、強い権力をも突き通していきます。これこそが、民衆の文化だと思っています。へちまやさんが、川柳のイメージを一新されたように、私もかつてイメージを大きく変えました。それ以来、川柳とはこうあるべきだと私が思い込んでしまったために、逆に自分でつくろうなんてことは頭の中から消えています。本当は、刺激を受けて、自らも句作に努力すべきなんでしょうが・・・。わが足もとの長靴をそうするぐらいしかできません。
Posted by みやきん at 2006年08月25日 13:44
手と足をもいだ丸太にしてかえし

田辺聖子さんは、この句について
1937年(昭和12年)につくられたことに触れ、
「戦後に復員兵や傷病兵がよんだのでない。
日中戦争のまっただなかで、川柳作家が堂々と発表している。」と冒頭に書いて発表された場所、事情などを詳細に解説しています。
井上剣花坊の奥さん、井上信子が剣花坊の死後川柳誌引き継ぎ、大きな役割を果たしたことが書かれています。
国境を知らぬ草の実こぼれあい
万歳の声は涙の捨て所    (ともに、井上信子)
という句があるそうです。
これもすばらしいですね。

Posted by へちまや at 2006年08月25日 23:32
鶴 彬 という人の それこそ血を吐いたような句作を知り、衝撃を受けました。それまで多少軽く見ていた川柳というものの凄さに驚かされました。
 以来、会う人ごとに「川柳でんでん太鼓」を薦めています。
 井上信子さんの『国境を‥‥』の句は、私の心にも 優しく しかし 凛と入ってきます。
Posted by 水野泰隆 at 2009年03月29日 11:05
鶴 彬 に少し触れてコメントした者です。
不正確なメルアドを書いてしまいました。
すみません。
Posted by 水野泰隆 at 2009年03月29日 13:11
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