2011年06月03日

ミミズの学校、ゆるゆる新聞

ゆるゆる新聞とは、宇部市で有志が発行している新聞です。
公式サイトが、ここにあります。
http://www.geocities.jp/yuruyuru_yamaguchi2010/

私は、ここにミミズの学校の報告を書いています。
聞こえてくることをただメモしているだけですが、
よかったら読んでください。

もうすぐ、6月号が出ます。
4月号までの分をコピーしておきます。

=========================================

ゆるゆる  第1回  ミミズの集まりで話されていたこと  
                    

村の畑で座り込んでいたらミミズたちが集まって話をしていた。発言が特定できないが、覚えているだけでもメモしておこうと思う。

「ヒトにねえ、抗議したい」「なんの話?」「どうも最近50年ほどヒトの糞が土世界に足らない」「どういうこと?」「いやこの間の土連委員会(注、よく聞こえなかった、国連ではないと思う)でね、そんな報告が出されたのよ」
「で、糞が足らんというのは?」「あのね、ヒトは都会でも流行ってる下水道を田舎でもやり始めて、糞と尿を、土に戻すのをやめて、川や海に流すようになったの」
「ああ、そうらしいね、集落排水とか、合併浄化槽とかいうものね」
「そう、塩素消毒して流すのよ」「わあ、それはハヤもメダカもたまらんなあ」
「そうなの、人間の子どもたちも川では泳げない・・・実際泳いでいないけれど。川で泳ぐ子どもはいまや絶滅危惧種よ」「それも問題なんだけれど、糞を土に戻さなくなったことが問題なのよ」
「ヒトの作り出すもので、まともな生産物は土を豊かにする糞尿だけだからねえ」「あとは、大地を汚す毒ばかり」「ヒトの食べ物は、他の動植物からの横取りなんやものなあ」「泥棒」
「他の動植物が許してはいないが、大目に見ているは、彼らの言う排泄物、糞尿が土や土の中の小動物や微生物の餌となって役にたっていたからや、いわゆる循環ね」「糞尿はヒトのただひとつの土世界への貢献なのにね。それを水に流して海や川に捨てている」「そこで、昔のように肥溜めを復活させて畑で使え!という勧告を出そうというわけよ、みんなどう思う」

 どんな結果になるかもう少し聞いてみたかったが暗くなって声もしなくなった。土に潜ったのか。ミミズたちの次の集まりのときに聞いてみよう。
              (つづく)


ゆるゆる 第2回

ミミズの糞とヒトの糞(ミミズの学校の授業で)
           
                
ミミズのヒトへの抗議は、どうなっているかとミミズの集会所を覗いてみると大人たちではなくて子どもたちが集まって、授業を受けていた。学校が開かれているようだ。

「今日は、昨日につづいてミミズの糞とヒトの糞のちがいですね、のび丸君、昨日のまとめを言って!」
「はい、昨日勉強したのは、ミミズの糞は、ヒトの糞より優れていることです。え〜と、理由は、ひとつはカルシュームを多く含んでいること、それから・・・・」
「そうですね、まず成分が優れていますね、それから・・・」
「あとは忘れました」
「ぼく、覚えているよ、あのねえ、ぼくらの糞は、つぶつぶのかたまりだから空気や水がたまって微生物が住みやすいんだよ。動物の糞のなかでも抜群なんだ」
「そうですね、よくできました。私たちの糞は、みんなが必要なカルシュームが多い、つぶつぶなのかたまりなので、空気や水が保たれて動物や植物に好まれる良い土をつくっていることになりますね。」
「でも、ヒトのはそうではないのですか?」
「ヒトの糞は、すぐには他のみんなが食べられません。毒もあります。そこでヒトが考えたのが、肥溜めです。糞をコントールしようというヒトの知恵ですね。おもしろいので黒板に図を書いておきましょう。」
どんな図が書かれるのかと思って、溝に頭を突っ込んでみたがよくわからなかった。
でも、ヒトの間でも忘れられている肥溜めが、ミミズの世界で調べられているのはおもしろいと思った。

                       (つづく)


 ゆるゆる 第3回 

  東電福島原発の事故のあとで

 福島の原発事故は、福島で反対運動をやっている人を知っているだけに悔しさが日毎にこみ上げてくる。
こころが、鬱屈して、野原に寝転んでいるとミミズの学校の子どもたちの声が聞こえてきた。

「悔しいね、」「ああ悔しいね」「先生、人間にちゃんと原発はやめろってミミズから勧告していたんでしょう」『「土の生物からヒトへ』という文章を送っていたはずだけど、・・・ヒトの心に届いているかどうかねえ」
「福島第一原発は、これからどんどん土壌も川も海も放射能で汚すんですよね。」
「死の灰が降り注ぐ」「もうみんな、生きていけなくなるのかなあ〜」

「そうねえ、私たちはたぶんだめでしょうねえ、でもねえ、放射能のなかでも生きていける動植物や微生物はいるだろうし出てくるだろうから、これからはそんな種が地球の主人公になるでしょうねえ。」

「へえ、先生はそれでいいの、人間だけが消えるのならともかく、私たちも巻き込まれるなんて、いや!」
「でも、日本列島に生まれたミミズだから運命でしょうねぇ〜、じたばたしないで、騒がないの!。私たちはそのときが来るま木の葉を食べて、良い土壌ができるようにしましょうね。明日が昨日と同じでないのは悲しいけれど、今日やることを普通にやるのがミミズの生き方ですからね」
「先生は、それでいいんですか、僕たちはまだ十分生きていないし、土も、水も、空気も人間の勝手にさせて我慢できないですよ」

「でもねえ、ヒトが頭と手を使えるようになったとき誰も止められなくて、火を使えるようになったときにも抗議をしたけれど聞かなかったから・・・」
「でも薪や木炭ならみんなが許すって言ったんでしょう」
「そうなのよね、それがあれよあれよという間に、石炭と石油を使うようになって、戦争のどさくさに紛れてウランやプルトニュームの核を使うようになって・・・放射能汚染の暴走」
「広島、長崎の悲劇を知っているから日本は大丈夫って先生、教えてくれなかった」
「ごめん、あれは判断が甘かったわね、信用した私たちが馬鹿だった」

「先生、作文書いていい、まだ間に合うかもしれないから、ヒトに僕たち地中動物の声を届けたいの」「賛成!」「賛成!」「私も書きたい」「私もよ」
「でも、期待しないほうがいいわよ、ヒトは生意気だし馬鹿だし、もう他の盟主生物は変わってもらったほうがいいのよ。私は、むしろ人間のようなものがいなくなるよい機会のような気もするのよ」
「でも、道連れにされるのはいや」「いやだ、いやだ、いやだ!」

ふっと、軽い風が吹いて木の葉が散って目覚めると地面に文字らしきものが見えた。
「ヒトの皆さんへ、いろいろなことはしないでください」
「火が必要なら、せめて薪と木炭だけにしてください」
「ヒトの欲望のためだけ頭や知識を使うのをやめてください」
「間にあえば、ヒトの子にも、ミミズの子にも、地球の全部の子にもいい暮らしをしてください」

                     (つづく)





posted by 村のトイレ屋 at 07:59| 山口 ☁| Comment(0) | あったか村 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。