2011年03月06日

上関>日本自然保護協会が抗議と建設中止の生命を出した

日本自然保護協会が、上関原発について、以下のような抗議と建設中止を求める緊急声明を出しました。
とてもすばらしい内容です。


1,日本生態学会などの地道な学術的な研究の成果と提言をきちんと取り込んでいること。
2,「諫早湾の堤防閉め切りの例を出すまでもなく、不十分な環境影響評価により、強行した埋め立て工事がもたらす、環境破壊と経済的な被害、復元のための甚大な負荷は、企業にとっても国にとっても大きな損失を伴うことは明らかである。」として、一度環境が破壊されると復元のために企業にとっても、国にとっても大きな損失と負担になると警告を発っしていること。
3,明確な抗議と建設中止の態度を打ち出していること。
4,COP10の精神から「田ノ浦近海は、地域住民が伝統的な沿岸漁法により生計を建ててきた。その持続的な漁から、瀬戸内海屈指の生物多様性の豊かさが証明されている。祝島の地域住民の合意をえぬまま、瀬戸内海の生物多様性に取り返しのつかない悪影響を及ぼすことは、日本が議長国を務めた国際的合意に反することであり、環境時代における企業倫理としても社会的に認められるものではない。」と地元の漁民の生業と漁法を高く評価していること。


以下に全文転載させてもらいます。 
http://www.nacsj.or.jp/katsudo/wetland/2011/02/post-6.html


緊急声明
更新日:2011.02.25
上関原子力発電所の強引な工事に抗議し、建設中止を求める緊急声明を出しました。

IUCN指定の絶滅危惧種カンムリウミスズメが世界で唯一、通年生息が確認される場所でもある。(写真:長島の自然を守る会)
山口県熊毛郡上関町田ノ浦の海域は、希少種・絶滅危惧種が数多く生息し、瀬戸内海で最後に残された生物多様性のホットスポット、「奇跡の海」と評される場所です。その場所で中国電力が、祝島住民からの強い反対の声を無視して、上関原子力発電所の建設工事を再開しました。

NACS-Jは2011年2月25日、事業者である中国電力への抗議と建設の中止を求める緊急声明を出し、中国電力・経済産業省・環境省・山口県・国会議員などに送付しました。

>>上関原子力発電所の建設中止を求めるNACS-Jの緊急声明(PDF/78.5KB)


2011年2月25日

上関原子力発電所の強引な工事に抗議し、建設中止を求める緊急声明


(財)日本自然保護協会

日本自然保護協会は、瀬戸内海の生物多様性のホットスポットに深刻な影響を与える山口県熊毛郡上関町田ノ浦の上関原子力発電所の建設計画の中止を求めるとともに、祝島住民からの強い反対の声を無視し工事を強行する中国電力に強く抗議する。
 
また、原子炉本体の着工許可の審査中にも関わらず、埋立工事の強行を黙認する政府・経済産業省の姿勢も理解できるものではない。
 
建設予定地の上関町田ノ浦は、周防灘と豊後水道の交点に位置し、瀬戸内海の入り口にあたる。この地はかねてより日本生態学会、日本鳥学会、日本ベントス学会が、希少種・絶滅危惧種の多さから、瀬戸内海の生物多様性のホットスポット、「奇跡の海」と評価している。さらにこの場所に原子力発電所が建設されると、温排水や冷却水中に投入される生物付着を阻止するための薬品の常用により、瀬戸内海の生物多様性に不可逆的な影響を与えると指摘している。しかし、中国電力が行ってきた環境影響評価ならびにその後の追加調査は、環境影響評価の基本となる動植物リストの欠落など不備が多く、科学的検討が十分になされていない。「温排水や海域埋め立てが各種生物に及ぼす影響は小さい」と著しく科学的根拠を欠いたまま性急に結論づけられている。

諫早湾の堤防閉め切りの例を出すまでもなく、不十分な環境影響評価により、強行した埋め立て工事がもたらす、環境破壊と経済的な被害、復元のための甚大な負荷は、企業にとっても国にとっても大きな損失を伴うことは明らかである。
 
中国電力は、これまでの専門家や住民、NPO・NGOからの意見を真摯に受け止め、科学的な環境影響評価と情報公開のもと、影響を回避する方策を検討すべきである。

2010年10月に開催された生物多様性条約第10回締約国会議では、海洋沿岸について「海洋・沿岸の生態系損失と破壊を進める要因を特定し、沿岸で海の地域の持続可能な管理を改善すること」と決議された。愛知ターゲットでは「生物多様性とその慣習的な持続可能な利用に関し、先住民と地域社会の伝統的知識、工夫、慣行が、国内法と関連する国際的義務に従って尊重されること」が国際的に求められている。
 
田ノ浦近海は、地域住民が伝統的な沿岸漁法により生計を建ててきた。その持続的な漁から、瀬戸内海屈指の生物多様性の豊かさが証明されている。祝島の地域住民の合意をえぬまま、瀬戸内海の生物多様性に取り返しのつかない悪影響を及ぼすことは、日本が議長国を務めた国際的合意に反することであり、環境時代における企業倫理としても社会的に認められるものではない。
 
                                         以上
posted by 村のトイレ屋 at 17:22| 山口 ☔| Comment(3) | 上関原発白紙撤回。避難移住者支援。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
素晴らしい生命ですね!
大きな希望がみえてきた!!!
Posted by まっきぃ at 2011年03月06日 20:35
本当にすばらしい声明だと思います。

街角のあちこちに張って歩きたいですね。

多くの人に知ってもらいたいです。
Posted by へちまや(安藤) at 2011年03月06日 21:15
mixiの方に転載させてくださいね!!!
Posted by まっきぃ at 2011年03月06日 21:37
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