山口市の小田ひろしさんの農園に寄った。
小田さんは、
山口県環境保全型農業推進研究会
略して、環保研の前の事務局長である。
そんなこむつかしい肩書きとは関係なく、
私にとっては、畑やなにやかや、ことあるごとに相談に
のってもらう師匠さんである。
鶏の自然飼をはじめたので、見に来ないかと前から
誘われていた。県立大学の学生、Sさんも来ていて
一緒に案内してもらった。
山の斜面から続く、草の丈が高くなってきた畑の一角に
電気柵を張って、その敷地のなかに、
普通のよりやや低めのパイプハウスがあって、
茶色い鶏がいっぱいいた。150羽はいただろうか。
ハウスに入って、(ハウス自体も電気柵で囲ってある)
もってきたパンくずを撒いてやる。
がおがおと集まってきて、地面からパンくずを
あっという間に拾い上げて飲み込んでしまう。
昼間はハウスから出ていいようにして
夜は、入れる。
鶏を飼うにあたって、一番の問題は、
イタチ対策だ。鶏舎に閉じ込めておくのではなく、
平飼い、野山と原っぱに放して飼いたいが、
そのためには、イタチに食べられないようにしなくては
ならない。このノウハウをマスターするかどうかで、
うまくいくかどうかが、決まりそうな気がする。
私たちのあったか村とは、
田舎暮らしの場であり、
都市住民にとっては、その準備の場でもある。
適地かどうかを知る、
田舎暮らしになじんでみる、
リハーサルの場とも言ってよい。
背水の陣をしいて骨を埋めます、
というほどの覚悟はいらない。
私にとっては、山羊を心おきなく飼える場でもある。
さて、最近多いのは、鶏を飼いたいがどうだろうか、という問合せだ。
あるいは、鶏を飼って卵をとって、自給したらどうですか、
余れば売ってもいいし、喜ばれますよ、というおすすめだ。
それで、小田さんには、ハウスの作り方と管理を教えてもらった。
簡単にいえば、地面からイタチが侵入しないように、
鉄板(トタンで可)を地面から60センチの深さまで埋めておくことだ。
40センチでもいいそうだけれど、安全なのは60センチだそうだ。
このあたりのことは、本やネットに出てくるが、
実物を見ながらの説明だったので、作り方も含めてよくわかった。
小田さんは、もう一人の定年退職の人と交代で、鶏の面倒を見ているそうだ。
定年養鶏なので儲けようとは思わない、
こんな飼い方もあるよ、安全安心ですよ、といいたいとのことだった。
鶏と山羊を同じ場所に飼ったらどうなるだろうか。
にぎやかで大騒ぎになるだろうか、
それは最初のうちで、
どうということがないかもしれない。
鶏に夢をかける人が来れば大歓迎だ。
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なんの問題もないようですよ。まあ、広いですからね。
鶏が山羊の背中にのってる光景も目にします。
いいですね。
タイの農村で黒豚の子と鶏が遊んでいて
そこへヒトの子どもがまろびつ転びつしてた
光景が焼きついています。
まず分けて考える習慣がおかしいのですかねえ。
失礼しました〜。