2006年04月23日

山下亨著「トイレが大変」トイレグッズが一番

石見をこよなく愛する、かわべまゆみさんや伊賀さとみさんに招かれて参加した江津市桜江町のNPO法人「結いまーるプラス」の「定住サロン」は、大変楽しい集まりでした。
そこでも、山下亨著「トイレが大変」を本を示して紹介しました。
ほんとうに読んでもらいたい本です。

震災時の48時間で問題になることがこの本で幾度となく考察されています。
今までの常識では、飲み水が大事、食事も大事。
したがって、備蓄品に水や乾パンなどを入れておくようにするという考えでした。
でも、本当に大事なのはトイレグッズ、排泄にかかわるものだったのです。
本書177ページに医師田村康二先生の言葉が紹介されています。
「・・慌てることはない、普通の人は48時間程度なら、飲み食いしなくても問題ない。したがって、非常用の食料・飲料を備蓄する必要はない。備蓄に費やすお金があれば、それを何か他の地震グッズに回す、たとえばポータブルトイレを購入するほうが実用的である。飢えは我慢できても排泄行為は我慢できないからである。」

阪神淡路大震災は、早朝の地震でした。
多くの人のトイレタイムは起床直後または朝食後です。
避難所は、トイレの利用者で列がすぐにでき。
糞尿てんこ盛りになったことが、報告されています。
「我慢できない実態」が、記録されています。
田村医師の言葉は多くの人によって実証されています。

食べること、飲むことは辛抱しても
一度便意尿意を催すと抑えることができなくなります。
副交感神経の働きは制御できなくなります。
反対に、トイレに行けないから(行きたくないから)
「食事や水をとることを減らす」という現実になっています。
排泄をきちんと行わないと摂取は不可能なんだということですね。
人間にとって排泄行為がいかに大事なものであるか。
普段はみえなかった大切な事柄が、災害という極限の事態の中であらわに見えるようになったと考えることができます。

トイレにかかわる安心グッズを用意することが単純だけど一番実際的であること、不安解消になるということですね。
posted by 村のトイレ屋 at 21:05| 山口 ☀| Comment(2) | TrackBack(1) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
検索でたどりつきました。良い記事でしたので
トラックバックさせていただきました。
Posted by ジャッキー at 2006年05月21日 23:30
ジャッキー さん
拙文を紹介していただいてありがとうございます。 水処理倶楽部通信238号にも書いていますので
ご覧ください。 http://homepage2.nifty.com/watertreatment-club/
同時に紹介されているアントイレプランナーの
白倉正子さんとは 知りあいです。
情熱に脱帽です。
Posted by へちまや at 2006年05月22日 07:58
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