2010年09月26日

糞に灰をかぶせて春に使う

民俗学創刊号、1929年7月の「紙上問答」欄に人糞肥料についての質問と答えが載っている。

 「朝鮮と申しましても、この地方――咸鏡南道文川郡地方では人糞も肥料として用います。それは大人が便所で用を達しました後は多く灰をかけて置きまして春にとり出します。その人糞と灰と土との混合されたものをよく乾燥させ手で粉末にします。それを畑に運び畝に種子と共に播きます。乾燥せぬものは絶対に用いないと聞きました。尿の方はそのまゝ用いるそうですが未だ私は実見いたしません。尿は北鮮地方(ママ)では用ひないそうです。
 尚序乍ら尾籠で恐縮ですが子供45歳迄の人糞は犬に食わせゐます」(朝鮮、佐藤太郎)

  以上は、歴史民俗学叢書1『糞尿の民俗学』礫川全次編著 批評社からの重印。115p。

1、東アジアでは、糞尿を肥料として使っている例証のひとつとして見ていいのだろう。灰は、草木灰として土壌改良によく使われている。焼畑の有効性は、灰の成分が確保している。その灰を糞尿にかぶせ土と種子を加えるという。春までということは、一年に一度だろうか。
2、日本の肥溜めと畑と比べてみると、運搬は、土をどの段階で加えるかににもよるけれど、灰の方が運びやすいようにみえる。殺菌性(大腸菌の死滅)などは、どうだろうか。肥培効果も知りたいものだ。

3、日本では、この灰被覆法は行われていないのだろうか。

類似情報をお持ちの方、ご教示下さい。





posted by 村のトイレ屋 at 20:49| 山口 ☁| Comment(2) | 自然浄化法-タイと日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
公益社団法人の日本国際民間協力会(通称:NICCO)が、この原理を用いてアフリカでトイレを設置してます。人糞に灰を振りかけ、強力なアルカリ性で病原菌と臭いを抹殺、堆肥化させる。
http://www.kyoto-nicco.org/africa/ecosan.html
→トイレは学校に設置しており、灰は給食を作る際に毎日かまどから発生するモノを使用してます。

私の家では籾殻を燻炭する際にそのまま燃やし続けて灰を作ってます。犬を飼ってますので、糞尿の臭い対策に使用してます。その後、糞は畑の肥料に。
日本国内で大規模にこれを実行するかどうかは疑問(酪農農家等)ですが・・・(灰を作る為にアホほど二酸化炭素を発生させるのはどうも・・・)。
Posted by 吉川 at 2015年11月25日 20:20
有益なコメントをありがとうございます。
Posted by 安藤 at 2015年11月26日 10:35
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