2010年05月29日

タイのコメの炊き方

今日は、シャンティ山口の総会だった。
次の3年間の基本方針を確認した。
自然循環トイレとメタンガスの燃料利用を集落規模で行う。
焼畑農業で荒れた林地を豊かな森にする。それを同時に、遺伝子組換え作物(トウモロコシ)と対決し、農業のあり方を模索する現地の村の方針を支持しバックアップする。昨年12月、現地の村(ホイプム村。48戸、300人)の決定と協力依頼に応えるものだ。
先駆的で意欲的な方針の確定だ。
この事業も、地球環境基金の助成が内定している。
今日の総会の参加者は20名近く、新しい参加者が増え、次の飛躍への確信をもてた。

総会の議事が終わって、懇親会でタイカレーを食べながら楽しく話しこんだ。その中で、タイのモン族の台所の話題がでた。
いくつか合理的でシンプルなやり方がある。
竃(かまど)の上の棚で竹を燻す。すると竹は、とても香りが良くなり、また腐敗に強くなって長持ちする。50年使っている竹の器を見せてもらった人もいた。私は、ザルを編んでもらってその素晴らしさに感激した経験がある。

木のお櫃(ひつ)もすばらしいものだった。炊いたご飯を入れておく。保存効果が高い。
だが、今日のある人の話でもっとも感心したのはコメの炊き方だ。
釜にコメと水をいれる。このとき水は測らない。目分量でも、指をおいて手の高さではかることもしない。もちろんカップも使わない。
コメよりも多めに、釜からあふれるより少なめに入れる。そして炊く。「はじめちょろちょろなかぱっぱ」ではなく、最初からガンガン炊く。そして炊きこぼれ・ふきこぼれ始めたら、そのお湯の部分を別の鍋に移す。そして、ご飯の部分の火は止めてあとは蓋をしてむらす。

さらに、移したお湯(コメの汁、重湯に当たる)は、今度は野菜を煮るのに使う。

私は、モン族のおうちにホームスティさせてもらって、炊事場でうろうろして、薪割りの手伝いと火の当番をしていたが、このコメの炊き方には、今日指摘されるまで全然気がつかなかった。
「岡村のおばあちゃん」といえばシャンティ山口では誰でも知っている、もう80になる高齢者だが、その岡村さんがタイへ行って見つけたことだという。最近、土鍋でご飯を炊いていて炊き方に注意をはらうようになっていて、今なら気づくかもしれないが、こんな大事なことを見過ごすなんて、つくづく自分はアホだなあと思う。

重湯で野菜を煮ると、膜が野菜を包んで味を逃がさない効果があるという。今日は、数人の女性がすぐにそう言って反応した。ただ、タイと日本のコメは種類が違うので、重湯の質が違って同じようにできるかどうかは、わからないでしょうね、という意見もあった。

キャンプなどで飯盒炊飯をするときに、必ずしも水の量を厳密に測らないで、ふきこぼれが止まったら火から下ろすというやり方を取るけれど、その応用と考えればいいのかもしれない。吹きこぼす分をオカズを煮るのに使えばいいわけだ。肉でやったらどうなるだろう。ぜひ試してみたい。暮らしの基礎で同じところと違うところを確認するのは、楽しいものだ。


posted by 村のトイレ屋 at 22:08| 山口 | Comment(0) | NPO法人シャンティ山口の活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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