2009年07月15日

産業廃棄物処分場の事例1 萩市福栄の場合

今、宇部市で産廃最終処分場の計画が水面下で進んでいます。
宇部市の水源地・小野湖の上流です。
予定地は、
美東サービスエリアの南側300〜500mの林地です。
取り返しのつかない事態に陥らないように
早急に問題を公然化する必要があると
NPO法人うべ環境コミュニティを中心に
この情報を知ったものが話しあっています。

関連情報をおもちの方、お寄せください。


宇部地域SNS「うべっちゃ」に参加されているひとは
「ゆこゆこベルちゃん」さんの発言を追ってください。
http://ubesns.jp/
http://ubesns.jp/blog/blog.php?key=6588

以下は、基本的な事例の調査です。



萩市福栄の産廃反対運動は、2006年から行われている。

資料1、今年の新聞記事。山口新聞。
http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2009/0426/
「水守る」600人集結 萩の産廃場計画、デモ行進も
2009年4月26日(日)掲載

萩市の黒川羽賀台地区に民間業者が計画している産業廃棄物最終処分場建設に反対している市民団体「萩・福栄水と命を守る会」は二十五日、萩市民館で建設反対の総決起集会を開いた。

市環境衛生推進協議会をはじめ農業、漁業、商工会議所、観光協会など二十九団体と、守る会の活動に賛同する市民ら約六百人が参加。「萩阿武地域の豊かな自然環境と豊富な地下水源を環境汚染から守るため、断固反対する」との集会決議を採択し、建設計画阻止への強い決意を表明した。


資料2、昨年の講演会。萩市役所のホームページから。
http://www.city.hagi.lg.jp/soshiki/detail.html?lif_id=26811
産廃対策室レポート〜産廃問題講演会を開催しました〜
掲載日: 2008年12月15日 / 担当: 環境衛生課

 福栄地域産廃処分場の建設計画に反対する市民組織「萩・福栄 水と命を守る会」(塩谷正人会長)が11月15日、市民館で産廃問題講演会を開催し、約600人が参加しました。
 第一部では、「産廃阻止は市民の力で」という演題で、宮本勝彬水俣市長(産廃阻止!水俣市民会議会長)が、実際に産廃処分場建設を阻止した水俣市の市民運動について講演しました。
 現在、水俣市は、環境都市として先進的な取り組みを行い、かつての水俣病の辛い経験を踏まえ、公害のまちから環境のまちへと変化を遂げています。
 宮本市長は「こうした環境に対する市民、行政、議会が一体となった取り組みが、比較的短期間で産廃処分場中止を勝ち取り、市民自らの手で水俣を守ることができた」と話されました。
 第二部では、宮本市長、野村萩市長、塩谷会長など6人のパネラーによる討論会が行われ、「市民の意見を結集すること」、「科学的な根拠を提示し、危険な処分場を作らせないこと」、「子や孫たちに美しい緑と清らかな水を守るため、行動すること」、「すべての住民の団結により阻止運動を行うこと」などの意見があり、産廃阻止に向けての今後の道筋が提示されました。

■産廃問題に関する出前講座
 萩・福栄水と命を守る会では、市民の皆さんに広く産廃問題を理解していただくため、町内会など各種団体やグループの会合に会員が出向いて説明する出前講座を行っています。お気軽にご利用ください。

■問い合わせ
萩・福栄水と命を守る会 電話0838-22-3874(サンパイナシ)
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以上、ふたつのことから次のことがわかる。
(1)萩市では、市をあげて産業廃棄物処分場の建設に反対している。市長と市役所が先頭にたって、萩市内の農業、漁業、商工団体を巻き込んだ全市をあげた取組みである。600人の集まり。

(2)にもかかわらず、2006年以来の反対運動なのに、業者は撤収していない。撤回の表明をいまだしていない。講演会で報告されている水俣市との違いがある。それはどうしてなのか?という疑問は残る。

(3)市と市民がこれほど反対していても、県の指導は業者をして断念させるものではないことがわかる。市と県との折衝。県議会でのやり取りなど調べること。今の萩市の現状は、産廃の行政手続き上では、どの段階になるのだろうか。事前協議の前の段階なのか、事前協議の真っ最中なのか、さらに、この場合、県の指導要綱でいう「関係住民」とはどこまでをさすのだろうか。
ご存じのかた、教えてください。



ちなみに、羽賀台は、道の駅ハピネス福栄で売られている「閲兵餅」(1個100円)の名前の由来になったところで、天保の時代に毛利の殿様の閲兵が行われたという台地で、とても広々とした気持ちの良いところだ。名前に釣られて計画以前に見に行ったことがある。河川の水の流れは、萩市街にも影響する。

今、宇部市ー美祢市(美東町)で計画されている場所は、各種情報とも中国自動車道・美東サービスエリアの南側300〜500mあたりで共通している。予定地の情報に錯綜・混乱はない。水の流れは、西に低く大田川―小野湖である。萩市のような反対の声があがっていないのは、宇部市民が水と命に無関心ということでなくて、関係者以外には知られないようにしているためだと思われる。知った人間の責任として、調べたことは書いて行くようにしたい。

posted by 村のトイレ屋 at 07:14| 山口 ☀| Comment(3) | 小野湖・産業廃棄物処分場問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 萩市の産廃処分場の状況は、事前協議まで行っていません。業者が作りたいという意向を地元の人に話したところです。ボーリングはやっていますが、それからの目立った動きはありません。水俣や筑紫野などの運動にかかわっている弁護士の話によると、裁判で戦うのは下の下、作らせる前にやめさせることだといっています。実際作ってしまうと、いくら操業差し止めをしても、廃棄物の山はそのままで有害物質は流れ続けるわけで、その危険性は変わらないということです。作らせないことが大事です。
 それと福栄の場合の水系の問題は、地下浸透です。「池」という地名ですが、川がありません。地下浸透が激しいのでくぼ地になっています。その水は大井の見明戸に流れています。名水百選に選ばれたところですね。簡易水道の水源です。阿武火山群のひとつである羽賀台は火山であり、保水力がある天然のダムといわれます。ここに産廃が埋められると、どんなことで地下に有害物質が浸透し飲料水を汚染するか分かりません。市を挙げて反対運動を展開しています。
 萩市は水源保護条例もつくりました。県は産廃の要綱をより厳しくしています。しかし、業者がそれをクリアすれば、できる仕組みですし、それを無視して法律だけに基づいて設置することもできます。
Posted by みやきん at 2009年07月17日 18:54
みやきんさん
萩の詳しいコメントありがとうございます。
萩市の水道水源保護条例、ざっとみてみました。
法律だから結局運用の問題だと思いますが
市民にとっては、大きな力になりますよね。

山口県内は、他にはありませんでした。
宇部にありません。

全国の市町村では、数え切れないほど成立しているんですね。読んでみると、いずれも、水道法2条を根拠にしていますね。さらに言えば憲法の健康で文化的な生活の保障が最深の根拠ですね。

国の産廃行政の立ち遅れに、住民ともっとも近いところにある自治体が水道水源保護法で立ち向かっているように見えますが、どうでしょうか。

Posted by へちまや at 2009年07月17日 23:29
 久しぶりに来て見ました。まだ説明不足のところがありましたね。水道水源保護条例も、この産廃問題を狙い撃ちしたものという状況では厳しい戦いになるそうです。もう一つ「関係住民」というのは県の要綱が変わって、より広範囲になっています。山口県も県民の批判に押されて、要綱を厳しくしています。それでも、業者が県との協議を無視して、法律に基づいて建設を進める可能性はあります。いかに環境省が業者よりだかということがよく分かります。
 そのことに関して、萩市山田に萩市が計画している新清掃工場の件で、住民がダイオキシンの問題を取り上げて、排ガス中にどの程度のダイオキシンが出るのかという質問に、萩市の課長は、排出基準をクリアしているから大丈夫だといったそうです。「萩市中心部での現況ダイオキシン濃度は0.018ピコで、焼却場排出基準は0.1ナノ=100ピコですので焼却場排出/現況=100/0.018=5555倍となります」これでよいといったそうですから。この役人が同じ産廃問題も担当しています。あっちに付いたりこっちに付いたり。立場を違えれば、豹変するカメレオンみたいですね。
Posted by みやきん at 2009年08月06日 18:56
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