2009年03月14日

おうい雲よ

今日は夕方、詩を読んですごした。
私の知っている数少ない詩のひとつだ。
もうだいぶ長い間、トイレに置いている。
あまりいいので、ブログのタイトルも「おうい」ではじまるものに変え
しばらく、その下に貼りつけておきます。
前のでは、絵とタイトルがあわないという感想をもらったことも変更の理由です。




  おうい雲よ

  ゆうゆうと

  馬鹿にのんきさうぢやないか

  どこまでゆくんだ

  ずつと磐城平(いわきだいら)の方までゆくんか

         山村暮鳥詩集『雲』より  




たぶん学校の教科書に載っていたんだと思う。
授業中、外の風景を見ながら聞いていたのだろうか。
学校の帰りにどこかに寝転んで、この詩を反芻していたのだろうか。
どこでこの詩が、私のこころにしみついたのか記憶は定かではないが
とても好きだ。
なにかあって、「おうい」と声をだすとこの詩が出てくる。

作者の山村暮鳥は、この詩を含む詩集『雲』を1924年(大正13年)校了。
そのあと、急性の腸炎をおこし高熱を発し意識不明となり永眠。(12月8日)没後の翌年1月、イデア書房より刊行された。(年譜より)




この有名な詩の前にある詩は、雲 と題されている。

  丘の上で

  としよりと

  こどもと

  うつとりと雲を

  ながめてゐる


「おなじく」とあって前述の「おうい雲よ」がつづき
そのあと次の詩がのっている。
これも、いいなあ。


       あるとき

  雲もまた自分のやうだ

  自分のやうに 

  すつかり途方にくれてゐるのだ

  あまりにあまりにひろすぎる

  涯(はて)のない蒼空(あおぞら)なので

  おう老子よ

  こんなときだ

  にこにことして

  ひよつこりとでてきませんか

   
        『日本詩人全集』13(新潮社) p180




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posted by 村のトイレ屋 at 19:18| 山口 ☁| Comment(0) | このブログについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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