2009年02月01日

火野葦平著『糞尿譚』

屎尿汲取りの資料として読める。
●昭和12年の作品。第6期後期芥川賞受賞作品。
その前後の北九州市(旧若松市)の糞尿の取扱の様子がよくわかる。
●大きな特徴は、この時期、都市住民は、汲取り業者に汲取り料を払っていること。
農家は、まだ肥料として屎尿を買取っていて、汲取り業者に代金を払っている。(ただし、学校など品質の悪い屎尿は、買い取り手がなくて放棄し、これがあとあと問題になる)。都市住民からは汲取り代金、農家からは肥料代を得ることができ、将来性ありと有とみて主人公は、全財産をかけて事業をはじめる。
●主人公は、青色のトラックを購入。他の業者は、手押し車で運んでいたため競争力でまさっていて、市の施設の汲取りを請け負う。市指定業者「衛生舎」という看板を掲げる。トラックの荷台に樽を載せて運ぶ。20荷載っていると記述されているが、形状は表現されていない。
●7人の業者に働きかけて組合をつくり協定を結んでダンピング競争を避けようとするが、政争の余波をうけて計画はつぶれる。
●最後の場面は印象的。「黄金の鬼」と表現されている。



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posted by 村のトイレ屋 at 10:33| 山口 ☁| Comment(0) | 水処理倶楽部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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