1、実際に今使われているもの。
2、つい最近まで使われていた痕跡があるもの。
3、使った経験があって、肥溜めについて詳しい人。
肥溜めとは、トイレ直下の便槽から畑の脇などに穴を掘り、(または大きめの壷を使い)、3ヶ月程度ためて、発酵・殺菌を行い、肥料として畑に散布するためのものです。この肥料を下肥(しもごえ)と呼んで大事にされてきました。野つぼともいわれます。
肥溜めと畑の原理は、日本の水処理のもっともオーソドックスなあり方です。糞尿を大地に還元する。汚水の処理もその一環に取り込んで、畑に栄養を送り、次には実り豊かな食物として、人に戻ってきます。
自然と人間の営みをもっとも循環的に実現するシステムです。
江戸時代に完成して、脈々と続けられてきました。
その評価は、近年、江戸時代のエコロジー的な側面の再認識とともに高まってきました。たとえば、2008年度の環境省発行「環境・循環型社会白書」のなかでも、「安全で衛生的な日本の肥溜め」という評価がされています。
ところが、肥溜めそのものは、下水道・浄化槽の普及によって、急速にその姿を消してきました。数年前までは、「あそこに行けば肥溜めを見ることができるよ」「あそこの人は、肥溜めから水中ポンプで畑と果樹園に液肥を散布しているよ」というような話が、聞こえてきました。
でも、最近は、そんな噂も全然伝わって来なくなりました。
また、こころあたりの人に見当をつけて、「肥溜めの実物の写真を撮っておきたい」とお願いしても、「もうなくなっていた」という返事しかかえって来なくなりました。
このままでは、肥溜めは、消えてしまうのではないか、という危惧をいだくようになりました。「文化財」として残さなければならないような事態になっている可能性もあります。
以上のような理由から、肥溜め情報を求めます。
何らかの形で、肥溜めについて、とくに実際に使われているものの情報をお願いしたいと思います。山口県、福岡県・広島県西部・島根県西部を中心にお願いします。
よろしくお願いします。
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宇部自然保護協会のホームページも拝見しました。
宇部近郷では、肥溜めの現役が、なかなかみつかりません。
知っている人は、みな懐かしく語ってくれます。
日本人の心の原風景になっています。
ありがたいことです。
でも、私としては、現役がほしい、みたい
・・・なければ、いよいよつくる段階かと考えています。そのときは、いろいろと教えてください。