2008年12月17日

筍(タケノコ)

 筍の産地偽装のニュースがでていた。
 今までとちがうのは、「生産農家のみなさん」という表示の写真が、偽装だったことだ。
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朝日新聞:「私たちが作りました」農家の顔写真、実は工場従業員
http://www.asahi.com/national/update/1216/TKY200812160364.html
特に熊本産とされた商品には「竹林農家の皆さん」として3人の写真が掲載されていたが、3人とも農家ではなく、熊本罐詰の工場従業員だった。熊本罐詰の都五雄社長によると、たけ乃子屋から「農家として写真を撮らせてほしい」と頼まれたという。
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 実際は、中国産だけど、中国産という表示では売れないので国産表示にするという方法だ。国産だと安全でおいしいという保障があるかのようだ。また、生産農家の顔写真で親しみと信頼感をうむというあり方も泥を塗られた。今後の安全性・信頼性は、つくった人自らが売る、欲しい人が生産の現場にいく完全な対面販売になるのだろうか。必ずしも、極端な予測ではないだろう。

 あったか村でも、筍は大量に収穫できる。
 それで、商品として売り出し、田舎で暮らしたい人の、雇用とはいかないまでも、収入の一部にでもなればと検討したことがある。
 その結果、いくつかのことがわかった。
 1、筍は、旬の時期が限られている。しかも、あったか村のある日本海側は、時期が遅くなって九州や瀬戸内に比べて出足が遅くなる。食べ飽きた頃に、街に送りだすということになる。
 2、それで、加工食品としてポリ袋の真空ウパック、缶詰が発想される。調べたら、竹林の多いある町で10数年前に、役場、農協、地域のグループで水煮の加工場をつくっていた。数億円を投じたという。もちろん、雇用確保の期待も高く、操業開始は熱い注目を集めたという。しかし、長続きはしなかった。中国産の缶詰にコスト競争で完敗して、2年も持たなかったという。今は、建物が残っていて倉庫になっている。竹林のいかし方は、別の方法を考えている、とお聞きした人は語っていた。でも、その当時熱心だった地域の人も、高齢化して簡単に動かないそうだ。
 3、竹紙、竹炭などの活用法もある。

 時は移って、今、中国産は信用を失い、国産でなければ相手にされない時代になった。でも、国産・地域産の加工所は、数少なくなっているか、今度のニュースで紹介されたように、実際は中国産のものを買って「国産」として出荷するようになっている。
 でも、竹林は繁茂して、毎春、筍ははえてくる。
 これをいかす智恵は、きっと生まれてくるにちがいない。
 あるいは、私の知らないところで健闘しているにちがいない。

 私たちの場合は、さしあたりは、あったか村に行ったとき筍の出そうなところに見当をつけて、掘りはじめる。でも、ほとんどの場合、イノシシの後追いで、イノシシが食べた後を追いかけることになってしまう。しかし、自家用には十分で、訪問された人にも持って帰ってもらう。
 しばらくは、「産地表示」すら不要な現場で掘って取る方法で、筍を楽しんでいきたい。この冬の間に、はえすぎた竹を刈って、春には歩きやすいようにしておこうと思う。



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posted by 村のトイレ屋 at 08:02| 山口 ☀| Comment(0) | あったか村 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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