2008年12月12日

証言

茂山千之丞著『狂言役者―ひねくれ半代記』(1987年12月刊、岩波新書)
狂言についてとてもおもしろい本。
前半生の記述で、以下のような率直な証言があったのでメモしておく。

「昭和19年7月、満州(中国の東北地方)の首都、新京(現長春)にあった陸軍の経理学校に入学することができました。・・・略・・・ともかく学科のみでも即席で詰め込めるだけ詰め込めというわけです。
 給料の計算、食料・資材の調達や管理、食事の調理法まで勉強しました。それに変な話ですが、慰安所の管理、これも経理の担当で、性病についての知識とか予防方法とかも教えられました。戦闘が終って軍隊が駐留すると、なによりもまっ先に設営しなければならないのが慰安所です。死線の下を何日も潜ってきた兵隊たちが、手当たりしだいに現地の女性を襲う危険性があるからです。慰安所にには徴用されて無理やり引っ張ってこられた朝鮮の人が多かったようです。」
   記の2 戦争ほどうつけたものはござらぬ 27p

ここからはっきりわかることは、
1、経理部門の仕事として、従軍慰安婦の管理はあった。経理学校で教えていた。
2、戦闘が終って駐留すると一番先に設営された。朝鮮の女性が徴用されていた。
3、民間部門の任意な、営業的な設置でなく、軍による組織的な取組みであったこと。

著者は、1923年生まれ。




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posted by 村のトイレ屋 at 22:23| 山口 | Comment(0) | 本の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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