2008年12月03日

原告にスナメリ

昨夜の車のラジオのニュースで「原告に、スナメリとカンムリウミスズメも加わりました」と流れたときには、あまりもさり気なく読んでいたので、一体何のことだろう、間違いかなと思ったのですが、訂正される様子もなく、今朝の毎日新聞にも掲載されていて、事実でした。
考えてみれば、自然の側からすれば、人間の横暴理不尽に対して抗議し、自分を主張する方法は、限定されているわけで、必ずしも人間が理解できることばに変換されているとはかぎらない。また、人間の側が。「自然にやさしく」などとうそぶきながら、実際は、とんでもない生態系の破壊をしていることも少なくありません。そんなとき、その地域の自然をよく知る人が、研究の成果をいかして、「科学的事実に基づいて」、人間の側のわかりやすい言葉に翻訳して、「自然の権利」を代弁するという考え方は、十分ありうるなあと思いました。
以下、自分用のメモに参考資料と掲載しておきます。

【参考資料】
●ウミスズメを原告に提訴,西日本新聞
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812020230.html
====== 一部引用====
山口県上関町で原発建設を計画する中国電力に県が交付した公有水面埋め立て免許の取り消しを求め、計画に反対する住民グループ「長島の自然を守る会」(高島美登里代表)は2日、建設予定地周辺海域に生息するスナメリ、海鳥カンムリウミスズメなど計6種類の野生動物を原告に加えた訴訟を山口地裁に起こした。

 野生生物の保護を人が代弁する「自然の権利」訴訟の一つ。原告は、野生生物▽守る会、上関原発を建てさせない祝島島民の会(山戸貞夫代表)の2団体▽国内で自然保護活動をする支援者や同町祝島住民ら111人。
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●安渓遊地さんのホームページ
http://ankei.jp/yuji/?n=622
今日のお勉強)自然の権利って?自然の権利裁判って何?
2008/12/02

●「自然の権利」のホームページ
http://homepage3.nifty.com/sizennokenri/
自然の権利、自然の権利訴訟って、なに?
http://homepage3.nifty.com/sizennokenri/souron.html

====Q&Aから 一部引用=====

3)動物の代弁をするなんて、ちょっと悪ふざけではないのか?

 例えば日本でも、子どもの権利を一定の範囲内で大人が代弁することができます。おなかの中の赤ん坊のために、養育費の交渉をしたりすることは、珍しくありません。また、会社や組織にも「法人」という考え方が当てはめられています。
 もちろん代弁する側が、自分の主観でただ「かわいそうだから」と主張しても説得力はありません。科学的な事実に基づいて代弁するのです。どんな生息条件が揃っているから、そこにその生き物(生物種)が暮らし続けていられるのか。開発によってその生息条件が整わなくなったとき、その生き物(生物種)が種として存続できなくなる危険性があることを、科学的に立証することなどが必要です。
 それから、オオヒシクイなどの代理人である坂元雅行弁護士は、「損害賠償請求がかなったときには、その生物種の生息環境保全(復元)のために投入することができる」と、自然原告の意義を見出しています。
 また、マスコミの注目を集めるという意味でも自然原告は有意義です。あまりに「それで、ウサギは勝ったんですね?」とそこにばかり目が向くのは困りものですが、自然原告のおかげで、全国的に問題の所在が知られるようになる効果はありました。もちろん、ただ自然原告を立てただけでそうなるわけではありません。そこにある自然を開発で失いたくない、その自然と引き替えにするほどの価値ある開発ではない、と思う人たちの熱意とそれに見合った行動の結果、さまざまな成果が得られるのです。
 いずれにせよ、弁護士が真顔で「アマミノクロウサギに頼まれたんです」と、言っているわけではありません。開発側と保護側の議論を法の下に明らかにするための制度(道具)として意味があります。開発側も裁判所に呼び出されて証言を求められれば『知らぬ存ぜぬ』では済まなくなります、生態学者の研究データがもみ消しにあったりするのを救うこともできるでしょう。
 オオヒシクイ自然の権利訴訟では、あまりに被告側がのらりくらりしているので、裁判所から文書で回答を提出するようにと「宿題」が出されましたし、諌早湾[自然の権利]訴訟では、国営干拓事務所所長が、これまでマスコミに発表してきたのとはトーンががらりとかわり、「諌早市市街地の防災には役に立たない」ことを証言しました。これらは、裁判以外の、たとえば「申し入れ」や「公開質問状」では実現しなかったかもしれない成果です。
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posted by 村のトイレ屋 at 08:21| 山口 ☔| Comment(0) | おしゃべり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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