下水道と浄化槽の問題点 (放流、汚泥)
この本の著者は、日本トイレ協会の理事長である。
だから、トイレのウンチク(蘊蓄)話は、豊富である。
この本にも、たくさんのコラム欄を作ってたっぷりと語ってくれている。
だからといって、日本トイレ協会が、とトイレの蘊蓄話を集めているところと勘違いしてもらっては、困る。トイレを柱に、環境と文化を考え活動していこうという行動的なグループである。毎年の全国トイレシンポは有名である。また、阪神淡路大震災のときの活躍も知られている。また、上さん自身環境部門の技術士である。
さて、上さんが本を出していた。
手にする機会があったので読んでみた。
蘊蓄部分が凄いが、これは各自で読んでもらうとして、私は、核心的なところをメモしておこう。それは、現在の下水道・浄化槽の問題点を「ズバリ!」と指摘していることだ。
し尿は、どう処理しているか、の項 p42〜
・・・「どの方法をとるにしても、処理場や浄化槽から出てくる排水は、最終的には川や海に流れ出ていくことになる。
また、処理場や浄化槽からぼうだいな量の汚泥という廃棄物が発生する。それらは内陸、または沿岸の埋立処分場に埋め立てられる。
処分場を長持ちさせ、より衛生的に処分するために汚泥の一部は焼却されたあと、処分場に持っていく。」
日本では、また「先進国」では 下水道普及率が、都市化・近代化のバロメーターになっている。そこでは、ここで指摘されている問題が例外なくある。
つまり、1、処理水を放流して海や川を汚していること。
2、汚泥が発生してゴミ処分場に運ばれていること。
焼却されることもあるから、そのために使う燃料や二酸化炭素の問題も当然含まれてくる。
どうして放流しては、いけないのか。
上さんは、次のように書いている。
「ペットボトルの水がなぜ売れるようになったのか」と自問して
「水道水がまずくなった結果ではないかと思う」と書いて
「その原因は、河川の汚れなどで水道水源が年々悪化しているうえに・・・(略)
水洗トイレに起因する窒素、リンの公共水域への流失、環境ホルモンによる汚染、」を理由にあげている。
また、下水道の問題点として、下水道整備にともなう経費負担の問題をあげている。
(つづく)
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