11月20日に山口県立大学で開かれた中村哲さんの講演会、
聞きに行く予定でいたけれど、どうしてもいけない理由ができて
参加できず、残念に思っていたら、
県立大学の安渓遊地教授が、速記メモを公開してくれました。
http://ankei.jp/yuji/?n=409これによって、かなりの程度、お話の内容を想像することができます。
ああ、でもあの独特の口調、語り口はやはり直接聞きたいと思いますね。
前に、一度講演会で聞いたことがあって、速記メモを読んで、
ますますそう思いました。
私が、好意と尊敬を感じるのは、なんといっても「現場のひと」
だからだと思います。現場で見て感じて必要とされることを考え抜いて
実行していく。高みからの高説や説教ではない。
タイのトイレ衛生環境事業の展開にいかしたい視点と言葉だと
思います。
以下、トイレの視点をどうかませるか
読みながら大事だと思ったことを引用記録させていただきます。
===============
いま、アフガニスタンとパキスタンで何がおきているか、ほとんど日本では知られていないけれど、私の経験した中では最悪の状況。
日本では、テロ特別措置法などの議論がおこなわれていますが、私は、そうした政治の話しは大嫌い。現場の状況をあまりにも知らない。
議論やお説教ではなく、これまでの具体的な取り組みをご紹介します。
今年は、8月下旬に真冬の水位になるぐらい、水がない。干ばつはどんどんひどくなっている。
水路事業、雇用200人、助っ人20人、作業員700人。ペシャワール会がこれを支えている。
================
医者としての写真も写っていますが、それ以外に対する努力の方が大きい。
現地の人々の心を理解すること。これが課題で、今でも悩む点。
外国人が犯しやすい間違い。単にちがうだけ、自分が知らないだけのものを善悪、優劣で決めつけてしまう。
例えば、女性が肌を見せないことは、人権侵害だと訴える。それは自由ですが、それなら、連れて行ってください、というんです。残される私たちのことは何も考えていない。女性が見ればそれでいいことなんです。地域の文化や慣習を「いい悪い」の目でみない。好き嫌いはあるでしょうが。
============
2000万人から2500万人の9割以上が、農業・牧畜で暮らしてきた。
それは、長い時をかけて作られたこの白い山の雪という貯水槽のおかげで、人々が暮らしてきた。金がなくても食っていけるけれど、雪がなければ暮らしていけない。日本とは逆の暮らしです。自分たちが自分で食っていくという、徹底した独立不羈の精神が強い。
==============
きれいな水と十分な食べ物さえあれば、現地での病気の99%は治る。現在、1500か所で清潔な水を確保して、とにかく自分の村を離れずに暮らせるという状況をつくった。
======
◎聖書に「報復や十字軍」というような言葉はでてこない
国際援助がくるか、と思ったら、きたのは国連の制裁でした。タリバーン政権はけしからんと2001年の1月でした。これが転機になって、内部の過激な意見が主力になる。
9月11日の翌日から、ブッシュ大統領は、アフガニスタンに報復の十字軍ということを言い出した。クリスチャンとしてブッシュさんと同じ教派に属していることが恥ずかしい。聖書のどこにも、報復や十字軍というような言葉はでてこない。日本人も、おまえはテロリストのお先棒をかつぐのか、と非難されました。
===============
◎明るさをいただく
アフガニスタンの子どもたちの顔の明るさ。自分探しをしながら日本からやってくるボランティアの若者たちの方が暗いんです(笑い)。
振り返ってみたら、高いところから、貧しい人たちにお金を投げ入れようとするような気持ちが全然なかった、とはいえないのですが、実は助かってきたのは、私たちでした。 私たちの迷信に気づかせてもらった。それは、
金さえあれば、幸せになれるのでは、という迷信。
武器さえあればこの身を守れるのではないか、という迷信。
そうした迷信に気づかせていただけたわけです。
===============
以上、引用終り。
クリックで応援してください。
posted by へちまや at 05:56| 山口

|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
日誌
|

|